坂道のある街、金沢(2)
坂道のある街、金沢
「真成寺 (鬼子母神さん) 前の坂」 (左側)
真成寺へ行くには東山三丁目交差点を右に折れしばらく歩いて左に曲がりながら登っていくと門前にたどり着く。鬼子母神は安産、子育 (こいく)の神様として全国各地にある。おまつりしているのはお寺である。このお寺には特別なお参り日があってその日には多くの善男善女で賑わう。
「真弓坂」
香林坊から広坂に向かって歩いていくと、兼六園の入り口にたどりつくことができる。この坂を昇っていくと兼六園真弓坂料金所があり、其処から先は料金を払わないと入ることはできない。
かってこの公園が無料の頃、この坂の上に県立図書館があり通いなれた坂道でもある。県立図書館も今は借家住まいで、設備も今一で一刻も早く時代を先取りした電脳図書館として開設してもらいたいものだ。
「鶴間坂 (つるまざか) 」
旭町一丁目から田井町方向へ車を走らせ、旭町三丁目交差点を左折してしばらく進むと旭用水が流れているが、そこに鶴間坂の標柱が立っている。
尾根沿いの道を行くように右肩上がりに歩いていくと両側から木々が生い茂り深山の趣がある。鶴が舞い降りてきたというので、鶴舞谷と呼ばれていたところから鶴間坂と名付けられた。上り下りに利用しているのはさすがに若者達だ。
「二十人坂」
菊川二丁目交差点から小立野台地へ上がる坂である、以前は幹線道路だったので、随分混雑したが近くに都市計画道路が完成したので今はそれほどでもない。沿道にソメイヨシノが植えられているので春には爛漫の花見ができる。フラットバスの通り道でもある。藩政時代に足軽二十人組が住んでいたのでこの名前がある。厚生年金会館へ行くことができる近道としても利用されている。
写真下 (二十人坂の橋)
二十人坂の下は一部は橋になっている。近所の方は誰でも知っているが遠方から来てこの坂を車で登る人は坂の下がこんなのになっているとは全くの想定範囲外だろう。
「嫁坂」
本多町一丁目から石引四丁目へ上る坂である。この坂は藩政時代、篠原出羽が娘を本庄主馬に嫁がせるときに嫁入り道具を運ぶのに切り開いた道といわれる。もちろん当時は舗装はされていない。そのいわれで嫁坂と呼ばれる。
この坂の上からはやはり金沢の街並みが一望できる。風光明媚なのだが日常の買い物が難儀である。以前この坂の上にいたお客様はこの坂をいつも上り下りされていた。
最近はそういうところが多くなったが車がなければ生活が大変である。
「新坂」
嫁坂の後からできたから新坂だという。本多町から石引二丁目の小立野台に登るにはこの新坂を利用すると便利だ。ただ中途で鶴の首のように道路が狭くなっているので、慣れないひとは普通車で通過するのは止めたほうが良い。写真下の左を折れると嫁坂である。
「大乗寺坂」
本多町三丁目からこの坂を上ると、石引にある石川厚生年金会館にたどりつく近道である。現在野田町の墓地に隣接してある曹洞宗の名刹大乗寺はもともとは本多家の菩提寺だから、藩政時代にはこの本多町にあった。この坂の登り口にあったのでこの名前が付いたといわれる。本多家は加賀前田家の八家老の一人で五万石の禄高だったというから、大名並である。
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