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精力粥の作り方

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精力粥とは

秦の始皇帝が徐福に命じて探させたといわれる不老長寿の秘薬や永遠の精力剤は男性にとっては時代を超えた願いといっていいだろう。

前回まで精力剤について動物薬、植物薬、鉱物薬などについて述べたきたが、精を強くし回春の効果をあげるには、 薬だけに頼るわけにはいかず、食物によることも重要な原因といえる。

そのため強精食物や回春料理が試みられているが消化の問題も考えなければならない。

どんな強精料理でも消化の悪いものを大量にとっては、胃の負担を重くするだけで、期待したエネルギーは性のほうに向けられないで、 胃の消化に費やされてしまうことになる。

強精料理といえば、とかく味が濃厚で不消化のものが多く、しかも味覚をそそられるように作られているので、つい量を過ごし、胃腸を損ねる場合が少なくない。

体力が好調であり、一夜おおいに事を行わんとするに当たっては強精効果のある食物を消化しやすい形にして少量を用い、胃の負担を軽くしてエネルギーの大部分を性に利用することが賢明である。

媚薬の一種として強精粥がある。

中国では千年前から試みられていて、実験済みの合理的回春粥がある。

料理というには簡単であるが、効果にいたっては合理的である。

中国の本草書にも載っており、その上に効果も期待でき、材料の生薬も手軽に入手できるものを紹介する。

基本的な精力粥の作り方

生薬の種類によっては、細かく刻んで米と一緒に粥をつくるものもあるが、中には茎や葉や根などで食用に向かないものもある。
それらは細かく刻んだうえ、ガーゼなどで作った袋に入れて米とともに煮込み、煎汁だけを利用して粕はすてる方法もある。

粥に仕上げて茶碗に二杯を一人前として、米は紅茶カップに約半杯を基準に、水の量は薄い粥にでも濃い粥にでも好みによって適当に加減することにする。

できあがった粥は生薬の種類によってそれぞれ違う味、色、匂いがある。
味を優先させると野菜、肉、魚を入れ塩味にしてもいいが、胃に負担をかけぬほうが良い。


材料となる生薬をお探しの際は下記にございます。

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▼精力粥一覧として、下記に各精力粥の説明と作り方を記しておきます。▼


漢方精力粥の種類

  1. 枸杞強精粥(くこ)
    枸杞子十グラムを二~三時間水に浸して果皮を柔らかくする。
    白米一人一回分として百十ミリ(紅茶カップに約半量)をよく洗って柔らかくなった枸杞子と混ぜて火にかける。
    水の量は好みによって自由に加減して白米粥を炊くと同じ方法で煮る。
    これで茶碗に二杯くらいの量にできあがる。
    火を止める前に食塩を少し加えて、薄い塩味にすると、あっさりとした美味な粥になる。
    野菜や香味料を入れて雑炊に作っても効果は変わらない。
    枸杞子は粥とともに食べて良いが、果皮とか種子がいやなら、布目のあらいガーゼなどの袋に入れて米とともに煮込んで、薬汁だけを利用しても薬効は同じである。
    また枸杞子のほかに茯苓五グラムを小さく砕いて加えると 、強精、回春の粥になる。
  2. 人参強精不老粥
    人参五グラム(ヒゲ根でも可)、なるべく小さく刻んで、紅茶 カップ半量の米に入れて粥にたく。
    この際に味付けは塩を少し落とすだけで、他のものを加えずあっさりとした味にする。
    約二碗の量になるが、熱いうちに賞味するのがコツである。
    冬の夜食に用いると体がポカポカと温まる。
    人参は他の生薬とあうが、粥の場合は他の生薬との混合を避け場合によっては山薬を十グラム入れても良い。
    疲労を速やかに消し、強精と不老に著効のある最上の粥となる。
  3. 何首烏(かしゅう)不老粥
    何首烏五グラムを細かく砕き、紅茶カップ半量の米を加えて 粥にたく。
    かすかに苦味と渋みを感じるので、これを消すために消化のよい野菜とか、鳥のモツなどを入れて雑炊にするのも良い。
    雑炊にしないで当帰の刻んだものを五グラム添加すると当帰特有の薬香を持つ浄血、強精、不老、長寿の効果のある美味な粥ができる。
  4. けつ実強精粥(けつじつ)
    けつ実柔らかくしたうえ、磨いだ米(紅茶カップ約半量)に混ぜて水加減をして粥に煮る。
    無味無臭できわめて食べ良いが、塩であっさり味付けしたほうが良い。
    強精と性力を高めるのに大いに役立つ。
    これに茯苓五グラムを添加するとさらに良い。
    このほかに大棗三個を加えると一層効果の良いものとなる。
    大棗は種子のついたままのものを一時間位水に浸して柔らかくしたうえ、果皮に四本切れ目をいれておき、すべて一緒に混ぜて煮る。
    すこぶる美味のものができあがる。
  5. 黄精(おうせい)回春不老粥
    黄精十グラムを細かく刻んで、紅茶カップ半量の米と一緒に粥に煮る。
    これで約二碗の粥となる。
    かすかに甘味がある口あたりのよい粥である。
    病後の回復期や虚弱体質などを強健にし、精の回復にも不老のためにも役立つ。
    この黄精粥に肉じゅよう五グラムを加えると回春の効果は十倍になるという。
    肉じゅようは細かく刻み、布目の粗い ガーゼの袋に入れて米や黄精とともに煮る。
  6. 胡桃仁(ことうにん)強精粥
    胡桃仁十グラムを細かく砕いて、紅茶カップ半量の米に入れて粥に煮る。
    できあがりは茶碗に二杯。
    そのままでも塩を少し加えてもよく、または甘党なら砂糖を加えて甘粥にしてもよい。
    滋養強壮、疲労回復によい。
    他の生薬を加えたいときはぶく苓がよい。
    薬効は倍増するという。
  7. 地黄補血強精粥(じおうほけつきょうせいがゆ)
    乾地黄十グラムをできるだけ細かく刻んで、米を紅茶カップ 半量とあわせて粥に作る。
    色は赤褐色で見かけは よくないが、甘味があって誰の口にもよくあう。
    塩味にしても良い。
    病後の回復期、貧血、虚弱などに効果がある。
    これに天門冬五グラムを細かく刻んで一緒に加えてしあげると更なる強精粥となる。
  8. 当帰造血強精粥(とうきぞうけつきょうせいかゆ)
    当帰の薄く刻んだもの十グラム、米は紅茶カップに半量を混ぜ合わせて粥にする。
    これで二碗の量の粥になる。
    当帰の香りはウドやセロリに似ており、甘味を持っていて塩味にして用いると良い。
    男性の場合はせんきゅう三グラム を細かく刻んだもの。
    女性の場合は紅花三グラムをそのまま、どちらも布目の粗いガーゼなどの袋に入れて粥のなか に入れてともに煮あげ、その煎汁だけを利用する。
    強精、造血、浄血、回春の効果がある。
  9. 天麻強精強脳粥
    天麻を細かく刻んだもの八グラムを紅茶カップ半量の米とともに粥に作る。
    無味無臭で食べよく塩味で熱いうちに 食べる。
    神経を強化し、脳の強壮薬として効果を上げるが、これにせんきゅう三グラムを細かく刻み、布目の粗い ガーゼなどの袋に入れて粥とともに煮て、薬汁だけを用いる。
    薬香のただよう美味な粥になる。
    強精の効果もより多くなる。
  10. 大棗(たいそう)若返り粥
    大棗十五グラム(果皮も種子も付いたもの)、大きいもので三個 、中小では四個くらいを一時間位水に浸しておき、 柔らかくなった 果皮に四方から縦に切り込みを入れ、中まで湯が通るようにする。
    米は紅茶カップに半分、これで粥に 仕上げる。
    塩を少し入れても良い。
    滋養強壮、健康の衰えに最適である。
    なお、蛇しょう子二グラムを添加すると強精 と回春の効果が益す。
  11. 青そう子強精粥
    青そう子五グラムを布目の粗いガーゼなどの袋に入れて、煮る前に一~二時間水に浸して種皮を柔らかくする。
    米は 紅茶カップに半量、これを青そう子の入った袋と一緒に煮てお粥に仕上げる。
    青そう子は無味無臭の生薬だから、 あっさりした塩味で食べたほうが良い。
    なお、強精効果を高めるために、クコ葉を加えて一緒み煮上げ、熱いうちに 薄い塩味で食べる。
  12. トシシ強精回春粥
    トシシ五グラムを布目の荒い袋にいれ、一~二時間水に 浸して種皮を柔らかくしておく。
    白米を紅茶カップに半量 、これをトシシと一緒に煮込んで粥にしあげる。
    強精と回春の効果が期待できる粥ができる。
    なお、一層の効果を 期待をするなら、山薬を五グラム加える。
    どちらも細かく砕いたうえ、米を混ぜて炊いても良い。
  13. 地膚子(じふし)強精粥
    地膚子五グラムを布目の粗いガーゼに入れ、米はカップ半杯とし共に煮あげて粥とする。
    薬汁は利用して粕はすてる。
    少し薬臭がするが、塩を入れればあっさりした味になる。
    精力には昔から利用されている。
    なお、丁子を五、六個入れて 炊き上げると、香りとアクセントがつく。
    薬効も一段とよくなる。
  14. 天門冬強精強壮粥(てんもんどう)
    天門冬八グラムを細かく刻み、米を紅茶カップ半杯と合わせて炊き上げると、柔らかくて甘味のある粥となる。
    滋養食として最上であるが、なお強精と回春の効を強くするために、旋花二グラムを布目の粗い袋に入れて一緒に 煮上げる。
    かすかに苦味のある強精回春粥ができあがる。
  15. 蓮肉女性向き強精粥
    蓮肉五グラムを一~二時間水に浸して柔らかくなったら赤褐色の種皮を除いて薄く刻む。
    白く厚い子葉の中に緑色の 幼芽が逆さに二枚の葉をもって包まれている。
    これを一緒に刻んで煮るとすこぶる美味な粥になる。
    強壮薬であると 同時に、女性のための体調を整える要薬である。
    なお、これにぶく苓五グラムを細かく砕いて添加して仕上げる。
    強壮の薬効は一段と強くなる。
  16. 海松子強精不老粥
    海松子の皮付きのもので十グラム、少し手数はかかるが、硬い 殻を砕いて中の白い種仁を取り出し、これを紅茶 カップ半杯の の米とあわせて粥に炊き上げる。
    種仁は小さく砕いたほうがいい。
    砕いた種子をそのまま、殻ととも に布の荒い袋に入れて米とともに煮立てて、煎汁を使って粕はすてる。
    どちらも強壮と不老の効果の高い粥である。
    これに若返りの効果を加えたいときは柏子仁三グラムを加える。
  17. 麦門冬強心強壮粥(ばくもんどう)
    麦門冬十グラム(芯抜きを使うと良い)、麦門冬は小さく薄く切って、米を紅茶カップ半量とともに粥に仕上げる。
    甘味があって美味である。
    誰でもおいしく食べられる。
    さらに、強精効果をあげたい場合は地骨皮五グラムを布目 の粗い袋に入れて米とともに煮だし、その煎汁を使って粕はすてる。
    少し色はつくが、疲労を回復し、精をつけ、 強心回春の効果が著しい。
  18. 茯苓強精粥(ぶくりょう)
    茯苓五グラムを細かく砕いて、そのまま米を紅茶カップ半量とあわせて粥に煮る。
    疲労の回復と体力に効果がある。
    なお強精と回春の効を盛り込みたいときは仙茅三グラムを細かく刻んで布目の粗い袋に入れ、共に粥のなかに入れて 煮だし、その薬汁を使って、後の仙茅の粕はすてる。
    味は淡白だが、塩味にすると口あたりの良い精力粥となる。
  19. 淫羊かく(いんようかく)強精回春粥
    インヨウカク五グラムをなるべく小さく刻み、布目の粗い袋 に入れ、紅茶カップ半分の米とともに煮て粥に仕上げる。
    あっさりとした塩味に仕上げ、一人前二碗の粥をすすれば 精のエネルギーを充分に貯蔵できる。
    複方として覆盆子を 加えるとより一層強力な強精粥となる。
  20. 肉じゅ蓉(にくじゅよう)強精回春粥
    肉じゅ蓉十グラムを細かく刻んで布目の粗い袋に入れ、紅茶 カップ半杯の米と一緒にして粥に炊き上げる。
    色のついた少し薬臭のある粥になるが、味は甘くてとても 食べ良い。
    精力をつけ、疲労回復の効果ははなはだ大で あるが、なお一層の効果を求める際はこれに五味子三 グラムを加える。
    同じ袋のなかに二つの生薬を細かく刻んで入れ、 米とともに 煮上げると肉じゅ蓉の甘味と五味子の酸っぱさが重なり 独特の味の強精強壮粥ができあげる。
  21. 山薬強精粥(さんやくきょうせいがゆ)
    山薬十グラム、細かく砕いて。
    紅茶カップ半杯の米と合わせて 粥に仕上げる。
    山薬と米がよく溶け合ってねばりのある 美味強精の粥に仕上がる。
    塩味にしてよく、砂糖を入れて甘粥 にしてもよい。
    さらに、強精力を高めるには蓮肉五グラムを 水に浸して種皮を除き、種仁を砕いたうえ、一緒に煮込んで仕上げる。
    効果の充分期待できる強精、回春、不老の薬粥 である。
  22. せんきゅう強精鎮静粥
    せんきゅう三グラムを細かく刻んで布目の粗い袋に入れ、紅茶 カップ半杯の米と合わせて粥に仕上げる。
    赤色をおびた かすかに苦味と渋みを持つ粥が出来上がる。
    心地よい薬香のただよう美味な粥が出来上がる。
    せんきゅうだけで充分に 強精、浄血、精神を鎮める効果はあるが、なお一層の効果を期待する場合は酸棗仁を三グラム、細かく刻んでせんきゅう と一緒の袋に入れ、米とともに煮上げる。
    味に変わりはないが、薬効は倍増されて、精神を鎮め、神経を強化し、 神経衰弱を治し、強精の効は大いに高まる。
    特にノイローゼ気味の場合は、この粥を用いると不眠の解消、心身の 安定強化に役立つ。
  23. 石こく強精美声粥
    石こくは小さく刻んだもの五グラムを布目の荒い袋に入れて、紅茶カップ半杯の米と煮て粥に仕上げる。
    石こくは強精と精力 増進の薬として有名であり、なお、声を美しくするといって中国では現在でも高貴薬の部に属している。
    なお、石こくのほかにクコシ五グラムを加えて同じ袋に入れ、米と一緒に煮上げると暗紅色で甘味のある粥に仕上げる 効果満点で夫婦で召し上がれば最適である。
  24. 覆盆子(ふくぼんし)強壮強精粥
    覆盆子八グラムを叩いて偽果をほぐす。
    粗い目の布の袋に入れて三十分ほど水に浸しておく。
    種皮が柔らかくなったところに、 紅茶カップ半量の米と併せて袋ごと入れて粥に仕上げる。
    強精効果の強い二碗分の粥ができる。
    なお一層の強精効果を期待される向きはトシシ三グラムを一緒に袋に入れて水に浸し、種皮が柔らかくなったら米と 共に煮上げて粕はすてる。
  25. いずい強精不老粥
    いずい五グラムを細かく刻んで、粗い目の布の袋に入れ、紅茶カップ半量の米と共に粥に仕上げる。
    又はイズイを一時間 ばかり水に浸しておき、柔らかくなったらその水も入れて粥に仕上げる。
    これに生姜を薄く切って三、四片入れて煮上げると風味も効果も倍増する。
    他の生薬を添加したいときは当帰五グラムを 薄く刻んで共に煮上げると、強精、回春、不老粥となる。
  26. ヨクイニン強壮滋養粥
    ヨクイニン十グラム、急いで作りたい時は叩き砕いて荒い粉くらいにする。
    普通は水に浸して一~二時間おいて柔らかく して、紅茶カップ半杯の米と一緒にして粥にする。
    虚弱体質の改善や疲労回復によく、強精の効果もあるほか 神経痛やリュウマチの鎮痛薬としても良い。
    他の生薬を加える場合は天門冬八グラムを小さく刻んで、ヨクイニンとともに米 にまぜて粥に仕上げる。
    甘味のある美味な粥となる。
  27. ちょ実子強精回春粥
    ちょ実子八グラムを目の粗い袋に入れて一~二時間水に浸しておき、種子を柔らかくする。
    紅茶カップ半杯の米と一緒に 袋のまま煮て粥に仕上げる。
    煎汁だけを取って薬粥にするわけで、ちょ実子の粕はすてる。
    そのままでもよいが、塩味にしたほうが食べ良い。
    強精回春の粥である。
    これに丁子五~六個そのままで入れて 煮上げると一層薬効の高い強精回春粥となる。
  28. 和木瓜(わもっか)造血強壮粥
    和木瓜の小さく刻んだもの五グラムを目の粗い布の袋に入れて紅茶カップ半杯の米と共に粥に仕上げる。
    造血と浄血の効が強く、強壮薬として期待できる。
    他の生薬を加えるとすれば、大棗を大粒なら三個、中小なら 四個を果皮に切れ目を入れて粥のなかに入れて一緒に煮る。
    和木瓜は薬汁だけ用い、大棗は果皮も果肉も食べられる。
  29. 柏子仁強精回春粥
    柏子仁五グラムを細かく砕くか刻むかして、布目の粗い袋に入れ、紅茶カップ半杯の米と合わせて粥に作る。
    平凡な味であるが、塩味にすると食べよくなる。
    また鶏のレバーを三~四片入れて味をつけ、雑炊にすると 誰にも喜ばれ、回春と強精に大いに役立つ。
    地黄五グラムを薄く刻んでそのまま入れると、粥の色が 暗紫色になるが、甘味と薬香が加わって薬効も一段とよくなる。
  30. 女貞子(じょていし)強精回春粥
    女貞子五グラムを水洗してそのまま布目の粗い袋に入れ、紅茶カップ半杯の米と合わせて粥に仕上げる。
    赤色をおびたかすかに 苦味と渋みのある粥ができあがる。
    特有の匂いはあるが、そうした薬臭に耐えて食べるだけの薬効のある粥である。
    朝夕二碗召し上がることによって、翌朝疲労を覚えず、爽快な気分で仕事ができる。
  31. せんきゅう強精鎮静粥
    せんきゅう三グラムを細かく刻んで布目の粗い袋に入れ、紅茶カップ半杯の米と合わせて粥に仕上げる。
    赤色をおびたかすかに 苦味と渋みを持つ粥が出来上がる。
    心地よい薬香のただよう美味な粥が出来上がる。
    せんきゅう だけで充分に強精、浄血、精神を鎮める効果はあるが、なお一層の効果を期待する場合は酸棗仁を三グラム、細かく刻んで せんきゅうと一緒の袋に入れ、米とともに煮上げる。
    味に変わりはないが、薬効は倍増されて、精神を鎮め、神経 を強化し、神経衰弱を治し、強精の効は大いに高まる。
    特にノイローゼ気味の場合は、この粥を用いると不眠の 解消、心身の安定強化に役立つ。
  32. 黄耆強心強精粥(おうぎ)
      黄耆三グラムを細かく刻み、布目の粗い袋にいれて、米を 紅茶カップ半杯と一緒にまぜて粥に煮上げる。
    塩味であっさりした食べ 良い粥になる。
    心臓を強くし精力 をつけ、高血圧を下げる効果もある。
    天門冬五グラムを細かく刻んで、そのまま米とともに煮上 げると、強精、補腎の粥となる。

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