じんましん
じんましんと漢方薬について
じんましんには、外因性のものと内因性のものがあります。
外因性のものとしては虫刺されによるもの、イラクサなどの植物による接触性じんましん、寒風にあたってでる寒冷じんましん 、入浴時にでる発汗異常などを伴う温暖じんましんなどがあります。
内因性のものとしては食品 (魚類、貝類、卵、油類、豆類、キノコ、タケノコなど) によるもの。
風邪薬などの薬品によるもの、ノイローゼ・精神的緊張・ヒステリーなど精神性のもの 、肝臓病や腎臓病などによっておこるじんましんなどがあります。
発疹は、全身のどこにでもでき、大きさや形も一定ではない。
数日で治る急性のものと、数ヶ月 、数年にわたって再発を繰り返す慢性のものにくべつされます。
蕁麻疹が起こりやすく治りにくい人は、食べ過ぎや間食が多く、胃腸が弱くて、胃腸障害のあることが多い。またアレルギー体質の人にも多い。
- 葛根湯
初期の蕁麻疹にもちいます。発赤や強いかゆみがあり、項背のコリがあったり寒気や、熱感もあるときが多い。虚証の人、寒冷じんましんには適しません。
- 十味敗毒湯
初期又は中期に用います。体力は普通で、かゆみがあり、化膿性の発疹もある。分泌物はあまり多くはない。美食家や冷え性ではない人の慢性じんましんに多くつかわれます。
- 茵ちん蒿湯
実証の人で便秘、腹満など裏証があつて、胃から胸のあたりが苦しく 、食欲不振、不眠、不安感などがある、一般に肝臓の弱っている人や白眼の冴えない人に用いる事が多い。口に熱感や口渇があったり、尿利が減少するものに用います。
- 白虎加人参湯
裏に熱があるもので、口渇、煩躁、悪風または微悪寒などがあり 、胃腸もいまいちすっきりしない人、全身が痒い人にも敵します。
- 大柴胡湯 ・ 小柴胡湯 ・ 柴胡桂枝乾姜湯 などの柴胡剤。
- 桂枝茯苓丸
赤ら顔で体格の良い人、発疹は赤み多く、のぼせてあしが冷える 、下腹部に圧痛点があるとき用いられる。
- 八味地黄丸
老人の乾性のじんましんなどで、のどが渇き、夜になると尿が多くでるものに応用される。冷え性で、手や足の裏に熱感があり、ほてる場合に用いられます。
- その他
桃核承気湯、加味逍遙散、消風散、防風通聖散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯などがあります。アレルギーのひとはアレルギーの項をご参照ください。こちら アレルギー体質の改善法・花粉症への対策 からどうぞ。
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