高血圧・動脈硬化症
高血圧・動脈硬化症とは
血圧は非常に変動しやすいのですが、一般に最高血圧が150ミリ水銀柱、最低血圧が90ミリ水銀柱以上を持続しているときが、高血圧症です。
高血圧症は本態性高血圧症と二次性高血圧症 (腎疾患、妊娠中毒症、内分泌疾患、動脈硬化などの原因疾患があるためにおきるもの) にわけられます。
高血圧の初期は、頭痛、頭重感、不眠、めまい、肩こり、耳鳴り、息切れ、動悸、蛋白尿、便秘下肢の浮腫などがあります。
動脈硬化症は、コレステロールなどがたまって動脈壁が厚くなって、弾力性がなくなってかたくなり、血液の通る部分が狭くなった状態と考えられます。
原因としては生まれつきの体質もありますが、働き盛りの頃からの生活態度に大きく影響されるようであります。
例えば、脂肪食のとりすぎ、高血圧が持続進行するとき、ホルモンの異常、精神的ストレス、遺伝的素質が原因となる場合があります。
脳動脈に硬化がおきると、物忘れ、めまい、頭痛 (特に起床時の) 、耳鳴り、手足のしびれ、脳卒中などを呈します。冠状動脈では、前胸部の圧迫感や痛み、動悸、息切れ、胸のしめつけられる感じ、狭心症、心筋梗塞などを起こします。
腎動脈では、尿の異常、浮腫、夜間多尿、尿毒症などをおこします。下肢動脈の硬化はびっこをひきはじめ、軽快に歩けなくなります。
- 大柴胡湯
充分体力のある人で、肥満し、便秘がち、肩がこりやすい、厚い乾いた舌苔があり、頭重、みぞおちからその両脇にかけて張って苦しく、抵抗と圧痛がみとめられるときに用います。
- 黄連解毒湯 ・ 三黄瀉心湯
体力が中等度以上の人で、顔が赤い、耳が赤い、気分がいらいらし、頭に血がのぼっている感じがする、みぞおちがつかえて気分が悪い、頭痛めまい、耳鳴り、鼻血が出る、目に充血がある眼底出血を起こしやすい、不眠、不安感があるような場合で便秘があるときは三黄瀉心湯、便秘がない時は黄連解毒湯を用います。
- 柴胡加竜骨牡蠣湯
体力のある人で外見上は元気そうですが、血圧が高く、動悸、不眠精神不安、精神過敏で興奮しやすく、ものごとに驚きやすい、胸脇苦満がみとめられるときに用います。
- 防風通聖散
柔らかい感じの肥満体で、いわゆる太鼓腹といって臍を中心に腹がふくれて充実しており、美食家で便秘がちのひとに用います。
- 七物降下湯
体力は中等度以下で、疲れやすく、余り元気もなくて、顔色もさえず、少し冷え性の傾向があり、胃腸はあまり悪くはないひとで、最低血圧が高いもの、尿蛋白が陽性で、腎硬化症、腎炎のための高血圧症に用います。
- 八味地黄丸
中年以降体力がやや弱く、足腰が冷えたり、また足腰がだるいとか腰痛があり、疲れやすく、足の力が弱くなり、口が渇き、夜間の排尿回数が多く、下腹部が軟弱または知覚異常がある場合に用います。
- 釣藤散
早朝から午前中にかけて頭痛がする、めまい、肩こり、のぼせの傾向がある、眼が充血する、よく物忘れするなどの症状に敵する。脳動脈硬化症に効果があります。
- 十全大補湯
体力と気力が衰えて、血色が悪く、皮膚が乾き、動作がたいぎで、記憶力も低下し、腹力も脈も軟弱で、貧血の傾向のある場合に用います。
- その他
抑肝散・四物湯などがあります。
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