胃・十二指腸潰瘍
胃・十二指腸潰瘍とは
胃潰瘍と十二指腸潰瘍は、共通した特徴も多くあり、両方が同時に存在することもあるので一般に胃・十二指腸潰瘍とよんでいます。その主な症状は痛みと酸症状で、痛みはみぞおちのあたりに感じられます
(食事前、あるいは食事後) 、酸症状はげっぷや胸やけとしてあらわれます。出血はごく少量で検便潜血反応で発見されます。しかし、ときに大出血をおこして吐血したり、黒色の便をだしたりする重症もあります。精神的な安静は非常に大切でありますと同時に、アルコール類やコーヒー類、香辛料や調味料を多く使った食品、酸味の強い物、糖分や脂肪分の多い食品、肉類はさけることが肝心です。
- 柴胡桂枝湯
中等度の体力があって、胸脇苦満があり、腹部の筋肉に力がある人に敵し、予防と治療に効果のある処方です。半夏瀉心湯体力が中位か、それ以上ある人で、みぞおちのつかえ、胸やけ、胃痛、げっぷ、下痢、嘔吐などのほか、腹中雷鳴や食欲不振、舌に白苔が生じる人に用います。
- 安中散
痩せ型で虚弱な体格のひとで、血色が悪く、冷え性で、胃痛・胸やけ・臍上の動悸があり、脈にも腹にも力がないもので、時に胃内振水音を認めたりガスがたまるなどの症状に用います。胃は夜中に痛むこともあり、食後に痛むこともある、甘いものを好む人に適します。
- 小建中湯
気力がなく、血色の悪い人で、手足がだるく、動悸があり、急に腹痛し、口渇があり、尿が近くて量が多く、胸がはったり、腹がすじばってつっぱるようなときに用います。鼻血や夢精などがある場合や手足が煩熱する場合などに良い。
- 三黄瀉心湯 ・ 黄連解毒湯
体力がある人で、腹には弾力があり、のぼせ気味で、顔面が紅潮し、気分が安定せず、胃から出血があり、痛みを伴うときに用います。便秘の強いときは三黄瀉心湯を用います。
- 六君子湯
体質的に胃下垂があるような人で、やせて、気力・体力ともになく、貧血で、冷え性で、食欲不振があり、食後に眠くなったりするもの、食物が胃につかえたり、吐き気がしたりする人に用います。
- その他
四君子湯、大柴胡湯、小柴胡湯、芍薬甘草湯、防風通聖散などがあります。
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