膝の痛み、腰痛、肩こり
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ひざの痛み
慢性のひざ痛は軟骨がすりへったせいではなく筋肉や腱が硬くなったのが原因です。
「変形性膝関節症」は、中高年が悩まされる代表的な膝の病気です。
老化によって関節軟骨がすりへるために起こります。
患者さんの多くは、慢性的なひざ痛のために、立ち座りがつらくなって、日常生活に支障を感じるようになります。
関節軟骨とは、骨と骨のつなぎ目の表面を覆う柔らかい骨の事です。
ひざに加わるクッションとして働き、ひざの滑らかな働きを助けています。
この病気に対処するには、膝の仕組みや痛みが起こるしくみを理解することが大切です。
膝の仕組み
ひざ関節は全身の中でもっとも大きな関節です。
太ももにある大たい骨とすねにある脛骨をつないでいます。
皆さんが「ひざのお皿」と呼んでいる膝蓋骨は、大たい骨と脛骨の間にあって、ひざをスムーズに曲げ伸ばしできるようにできるように働いています。
大たい骨と脛骨の表面は、骨どうしがぶつかり合わないように、厚さ3~4ミリの関節軟骨で覆われています。
そして、ひざ関節の周りは、関節包という袋で包まれています。
関節包は、大たい骨と硬骨を結びつけ、関節を保護します。
関節包は滑膜という組織で内張りされています。
この滑膜内の細胞は関節液 (滑液) を分泌したり、吸収したりする働きをしています。
関節液は軟骨に栄養を補給し、関節の動きを助ける潤滑油として働いています。
また膝には四っつの主要な靭帯があります。
関節の中央で交差し、ひざの前後のゆれを防ぐ前十字靭帯と後十字靭帯、そして関節の両側にあってひざの左右のゆれを防ぐ外側側副靭帯と内側側副靭帯です。
靭帯とは骨と骨をつなぐ繊維状の組織です。
膝の働きは、筋肉や靭帯が調整しています。
ひざを伸ばす筋肉は、太ももにある大腿四頭筋です。
この筋肉の下方は、ひざのお皿、お皿とすねの骨 (脛骨) を結ぶ膝蓋腱、膝蓋腱と脛骨のつなぎ目である脛骨粗面につながっています。
大腿四頭筋から脛骨粗面までは、全体として膝をのばす働きを担っており、これを「伸展機構」といいます。
歩く時、先ず大腿四頭筋が収縮してひざのお皿を引っ張ります。
するとこれに連動して、膝蓋腱、脛骨粗面が順次引っ張り挙げられて、膝が伸び、足が前に踏み出される仕組みになっています。
一方膝を曲げる筋肉には、太ももの裏側にある屈筋と呼ばれる筋肉群と、ふくらはぎにある腓腹筋があります。
このように膝は骨、軟骨、筋肉、腱などが複雑に入り組んでできています。
私達が自由に歩き、走り、跳ぶことができるのも、これらのパーツが調和を保って働いているおかげです。
膝の痛みがおきる仕組み
老化によって関節軟骨がすりへると、この調和が乱され、様々な障害が起こり、やがて膝の痛みとなって現れます。
関節軟骨がすりへる際、軟骨の破片が細かな粉となって関節包のなかに飛び散ります。
破片は関節包を内張りしている滑膜の細胞を刺激し、それが原因で関節包に炎症が起こります。
すると、膝が腫れたり、熱をもったりするようになります。
ひざがはれるのは、飛び散った軟骨の破片によって刺激を受けた滑膜細胞から大量の関節液 (ときには100ml) が分泌されて、これがひざにたまるためです。
俗に言う「水がたまった」状態です。
【膝の痛み、腰痛、肩こり】主な漢方薬
★水もたまるが痛みが強い方…麻杏よく甘湯合疎経活血湯
★痛みもあるが水がたまり困っている方…麻杏よく甘湯合防已黄耆湯
★炎症強く、冷湿布が気持ちよく感じ、お風呂に入っても楽に感じない方…越婢加朮湯合防已黄耆湯
★心疾患のあるかた…疎経活血湯合防已黄耆湯
★足・腰の冷えのあるかた…桂枝加朮附湯合疎経活血湯
★原因が打撲により膝に水がたまり痛くなった方…桂枝茯苓丸料合麻杏よく甘湯
ひざ関節はどんな構造になっているのか
- 膝関節の構造
ひざの関節は複雑な構造をしていますが、その中心になるのが関節軟骨になります。
そもそも関節とは、骨と骨とが接触して動く部分ですが、直接接してはいません。
関節の部分の骨は、表面を薄く軟骨が覆っています。
その軟骨を関節軟骨といいます。
とくに膝は3~4mmの関節軟骨に覆われています。
- 軟骨は骨と違いカルシウムは含まれていません。
そのため弾力があり、柔らかさがあります。
そのおかげで、走ったり、ジャンプして衝撃的な力が関節に掛かっても響かないようにしています。
普通に歩いている時でも、ひざに一トンの力がかかります。 (体重90キロのひとの場合)
- ひざ関節の構造
軟骨にはプロテオグリカンという成分があります。どろどろした粘り気のある物質で蛋白質の一種です。
プロテオグリカンは関節軟骨に力がかかるたびに表面にしみでてきます。
力がとれると軟骨の中にしみこんできます。
リュウマチとは
リュウマチは全身の関節の滑膜という部分がおかされる病気です。
関節を作る骨と骨の間には軟骨があります。その軟骨と骨を包む膜が滑膜です。
リュウマチは滑膜に慢性的な炎症を生じさせます。
やがて滑膜の細胞は腫瘍のように軟骨と骨を蝕んでいきます。
そして、関節は変形し、やがて固まってしまいます。
リュウマチの三つの側面
- 自己免疫疾患としてのリュウマチ
リュウマチでは関節を包む滑膜がおかされますが、 そこではマクロファージに良く似た滑膜細胞がクラスⅡMHC分子をたくさん出していたり、 ヘルパーT細胞が滑膜細胞の周りに集まっています。
即ち滑膜ではマクロファージににた細胞が、何らかの自己の成分を自己反応性T細胞に見せて、お互いにそそのかしあっているものと考えられます。
- 慢性疾患としてのリュウマチ
リュウマチの炎症の過程
- マクロファージに良く似た滑膜細胞が炎症性サイトカインを放出し、毛細血管に作用します。
- 滑膜細胞が出すインターロイキン1やTNF-αは、毛細血管の血管内皮細胞に働きかけて接着分子を細胞表面に出させます。
- 炎症性白血球がその粘着物質に結合するので炎症の場所へ侵入しやすくなります。
- インターロイキン8は、炎症性白血球を炎症の場所に集める誘惑物質として働きかけ、炎症性白血球が滑膜に集まってきます。
- インターロイキン1やTNF-αは滑膜細胞自身に働きかけて、軟骨や骨を破壊する物質 (MMP) を出させるので関節が傷んでしまいます。
- 腫瘍のような病気としてのリュウマチ
リュウマチのもう一つの側面は、滑膜の細胞があたかも腫瘍細胞のように増えて周囲の組織に食い込んでいくということです。
この側面には、ヘルパーT細胞は深く関与していないようで、その原因は不明です。
ただ、滑膜細胞が異常に増えてしまうのは「本来死ぬべき細胞が死ににくくなっているからである」ということが明らかになってきました。
肩こりでお悩みの方
肩こりは高血圧、肺、心臓病、目の病気などあらゆる原因でおこります。
しかし、検査してもどこも悪くない、異常がないにもかかわらず肩がこるという方は、体に長期間緊張が加わっておこる事が多い。
緊張によって肩の筋肉が収縮する際にエネルギーを使い、その結果乳酸などの中間代謝産物がたまるからなのです。
筋肉収縮が長くつづくとその部分の血液循環も悪くなりますから、酸素欠乏状態になり、ますます悪循環をくり返すことになります。
肩こり解消法
軽い運動やマッサージで筋肉をもみほぐして血液の流れをよくすることです。
また、入浴などで温めるのも効果的です。
腰痛にお悩みの方
腰痛もさまざまな病気が原因して起る場合がありますので、まず検査をして原因をはっきり確定させる事が重要です。
内科や婦人科の検査をしても異常がない、整形外科的な症状でいろいろやっても改善されない場合には、漢方を考えてみて効果のある場合があります。
腰痛
- いずれも性質の悪い病気ではない。
- 入浴などで温めることによって症状が軽くなる。
- 疲れると痛むが、少し休息をするとよくなる。
- 柔軽体操や腹筋の力をつけることによってしだいに改善される。
- 中腰で物を持ったとき、腰部に加わる力はたいへんなもので、これにたえる力がないと腰痛を起こす。
- 柔らかすぎる寝具やマットはさけた方がよい。
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