■特長■
本剤は,有効成分として男性ホルモンであるテストステロンを配合した医薬品です。 テストステロンの分泌は,男性の場合,一般的に第二次性徴期から急上昇した後,30歳頃まで旺盛ですが,その後は加齢とともに衰えて,40歳代後半から顕著に減少します。男性更年期や初老期のうつなど,性機能の衰えに代表される諸症状の発現は,この頃から多くなります。また,加齢が原因だけでなく,ストレスなどが原因で急激に分泌が衰えることもあります。本剤は,男性ホルモンの分泌不足を皮ふから補充して,分泌不足にともなう諸症状の改善を期待できるクリーム剤です。
■有効成分と本質■
1g中に次の有効成分を含んでいます。
添加物として白色ワセリン、ステアリルアルコール、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、モノステアリン酸グリセリン、メチルパラベン、プロピルパラベンを含有する。
■適応症■
男性ホルモン分泌液不足による性器の神経衰弱の諸症即ち勃起力減退、早漏、陰萎、性欲欠乏、性感減退、遺精、睾丸欠落症、先天性睾丸発育不全。脳下垂体性腺ホルモンが無効の潜伏睾丸、女性恥部無毛症、乳汁の分泌抑制。
【用語の解説】
「勃起力減退」とは勃起機能の衰えを指します。
「陰萎」とは陰茎の張力の低下や勃起の低下を指します。
「遺精」とは勃起が不十分なうちに射精してしまうことを指します。
「潜伏睾丸」とは両側の睾丸が腹の中に停留していることを指します。
■用法及び用量■
適量を局所に塗擦する。
【 詳しいご使用方法(推奨)】
◯男性 チューブから指先に取り出す長さ:2cm/回 用法:2回/日(朝・晩) 症状改善後は1回/日 塗布部:陰のう,あご下または腹部等 全体によくすり込んでください。
◯女性 チューブから指先に取り出す長さ:0.3cm/回 用法:1回/日 塗布部:患部 膣粘膜への塗布を避けてください。
■詳しいご使用方法■
(1)ご使用前は、手指をよく洗い、塗る所に傷などがないことをご確認ください。
(2)入浴後のご使用をおすすめ致します。
(3)1日2回(朝晩)、本剤をチューブの先から2cm程度を目安に指先にとり、局所へ良くすり込んでください。その後、症状の改善が認められましたら、1日1回に減らしてください。なお、塗る部位は、吸収の良い陰のう(睾丸)部をおすすめしています。(腕の内側の吸収を1とすると、背中は1.7倍、わきの下は3.6倍、ひたいは6倍、陰のうは42倍の吸収となります。)
(4)女性恥部無毛症、乳汁の分泌抑制でご使用の場合には、1日1回チューブの先から0.3cm(手芸用ビーズ大)程度を目安に指先にとり、患部に良くすり込んでください。
■してはいけないこと■
1.次の人は使用しないでください。 (1)本剤の成分に対しアレルギー症状を起こしたことがある人 (2)ご使用前に本剤をチューブから5mm程度出し,内股などの皮膚のうすい所にすり込んで,翌日中に薬疹,発赤,かゆみ,かぶれ,はれなどの症状が現れた人
(3)アンドロゲン依存性腫瘍[例えば前立腺腫瘍,乳腫瘍(悪性)]及びその疑いのある人 (4)妊婦または妊娠している可能性のある女性,授乳中の人
(5)小児 (医師の判断に従ってください) (6)排尿困難を伴う前立腺肥大のある人 (7)前立腺検査※の結果,前立腺特異抗原(PSA)の値が2.0ng/mL以上の人(医師の判断に従ってください)
※本剤の有効成分(テストステロン)は前立腺腫瘍を進行させるおそれがあります。 a)特に50歳以上の男性は前立腺腫瘍の罹患率が高まるため,本剤のご使用前に前立腺検査を受ける必要があります。
b)継続的にご使用の人は定期的な検査を受ける必要があります。 c)検査の結果,異常があった場合には直ちに本剤のご使用を中止して,医師または薬剤師に相談してください。
(8)睡眠時無呼吸症候群である人 2.次の部位には使用しないでください。 (1)目や目の周囲,粘膜(口腔、鼻孔等) (2)陰茎部先端(尿道口)
(3)外傷,炎症,湿疹,ただれ,化膿などのある部位 3.本剤を使用している間は,次の医薬品を使用しないこと 男性ホルモンを含んだ医薬品
4.使用者以外へ付着させないこと (1)使用後は石鹸とぬるま湯で手を十分に洗ってください。 (2)本剤を使用者以外の人に付着させないように注意してください。付着した場合は直ちに洗い流してください。
(3)塗布部が他の人と接触する可能性があるときは,塗布部を石鹸とぬるま湯で十分に洗い流してください。 ■相談すること 1.次の人は使用前に医師または薬剤師に相談してください。
(1)医師の治療を受けている人 (2)前立腺肥大ではあるが,排尿困難を伴わない人 (3)薬や化粧品によりアレルギー症状(発疹・発赤,かゆみ,かぶれ,はれ,水疱など)を起こしたことがある人
(4)本人または家族がアレルギー体質の人 (5)重度の心臓病,腎臓病,肝臓病,高血圧またはその既往歴のある人 2.使用後,次の症状があらわれた場合は,副作用の可能性があるので,直ちに使用を中止し,この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。
[関係部位:症状] 皮 膚:発疹・発赤,かゆみ,かぶれ,はれ,水疱,にきび 3.1ヶ月位使用しても症状の改善がみられない場合は,この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。
4.月経異常,あるいは変声等の男性化の兆候があらわれた場合は,直ちに使用を中止し,この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。 5.誤った使い方をしてしまった場合は,直ちに使用を中止し,この文書を持って医師または薬剤師に相談してください。
■保管及び取扱い上の注意■
(1)直射日光を避け湿気の少ない涼しい所に密栓して保管してください。
(2)小児の手の届かない所に保管してくだし。
(3)他の容器に入れ替えないでください。(誤用の原因になったり品質がかわります)
(4)使用期限を過ぎたものは使用しないでください。
(5)本剤のついた手で、目や粘膜に触れないでください。
(6)外用にのみ使用してください。
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