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ASCPとがんについて

増え続ける日本のガン死亡者数

ガンの発生は、遺伝子のDNAが発ガン因子によって傷をつけられることからはじまります。

発ガン因子として、大気汚染、食品添加物、紫外線、ストレスなどが知られていますが、現代人にとって、これらの発ガン因子は私達のまわりに多く存在していて、防ぎたくても防ぎようがありません。

これらの発ガン因子から身を守ることが健康ですごせる秘訣なのです。

ガン細胞とは

それではガン細胞と正常細胞とは一体どこが違うのでしょうか。

正常細胞は細胞分裂を起こす際には、或る一定の規則にのっとって増殖します。

つまり、髪の毛、爪、腸の粘膜、皮膚などは常に細胞分裂をおこして細胞が増殖しますが 、DNAの情報によって管理されていますので、他の細胞に対して何ら問題はありません。

もし細胞分裂がないと、細胞自体が老化をおこし人体そのものが維持できなくなってしまいます。

ところが、ガン細胞はDNAの情報によって管理されていないので、細胞分裂のスピードは正常細胞よりも速く、抑制されないためにどんどん大きくなるので、 周りの組織を破壊したり、血管新生して栄養素を奪ったりします。

さらに転移という現象が起き、ガンの組織の一部が離れた場所に増殖して、全身をむしばんで死にいたらしめます。

ガン細胞の弱点とは

人間の体内にガン細胞ができると、自分自身が持っている免疫力を働かせてガン細胞を死滅させます。

免疫力を大きくわけると、ナチュラルキラー細胞、マクロファージ、T細胞などの細胞性免疫とB細胞などの液性免疫の二種類になります。

これらはガン細胞を認識して一斉に排除するように働きます。

しかし、老化現象や病気で免疫力が低下した場合、ガン細胞を認識する力が弱くなり、十分に免疫力を発揮できないまま、 ガン細胞が増殖してしまうことが考えられるのです。

ガン細胞の弱点としては、ガン細胞は熱に弱く、正常細胞より低い温度で死滅するので、この温度差を利用した治療法があります。

これが温熱療法といわれるものです。

またアルキル化剤や代謝拮抗物質などの化学薬品に弱く、これらの薬品が抗ガン剤として利用されています。

ガン細胞ははてしなく細胞分裂を繰り返しますので、その栄養補給をたたたれると簡単に死滅してしまいます。

ガンの治療

ガンの治療には、外科治療、放射線治療、抗ガン剤による薬物治療、免疫療法などいろいろのものがあり、ガンの種類や状態、体力によって使いわけられています。

  1. 外科手術

    外科手術は現在の腫瘍除去に最も有効な手段の一つです。

    白血病以外のガンでは、外科手術による腫瘍除去によって、早期の場合は95%以上の治癒が確認されています。

  2. 放射線療法

    ガンの病巣が体の深部にある場合などで手術できないような場合は、X線やガンマー線を照射して病巣を破壊する方法がとられます。

    ただ周辺の組織にも影響を与えるので、現在はピンポイントでガンの病巣を破壊する放射線療法が開発されています。

  3. 温熱療法

    ガン細胞が正常細胞より低い温度で死滅する性質を利用した治療法です。

    42℃以上の熱をガン腫瘍にかけます。特に進行ガンに対して使われますが、副作用がなく安全性が高い方法です。

  4. 内分泌療法

    主に乳がんや子宮ガンなどに対しておこなわれます。

    ホルモン環境を強制的に変えることで、ガン細胞の発育を止める方法です。

  5. 薬物療法

    ガン細胞が化学物質に弱いという性質を利用した治療法で、それらの物質が抗ガン剤といわれるもので、アルキル化剤、代謝拮抗剤、抗ガン性抗生物質などいろいろな種類のものが開発されています。

    副作用のない漢方薬もつかわれています。

    抗ガン剤は白血病や小児ガンに有効で、特に睾丸の腫瘍では抗ガン剤だけで治療できるようになりました。

  6. 免疫療法

    人間にとって異物として感知されたならば、それを排除しようと働くのが免疫です。

    この免疫力を高める物として、インターフェロン、キノコの菌糸体、プロポリスなどが商品化されています。

    この免疫療法の特徴は副作用がほとんどないだけでなくガン特有の痛みや放射線療法、薬物療法の副作用を軽減する働きがあります。

    また、ガン細胞への攻撃因子である、免疫力の増強作用があることがわかってきました。

    さらにガン発生の予防効果も期待できます。

  7. 塞栓療法

    ガン細胞に栄養を運んでいる動脈」をスポンジや油で塞ぎ、ガン組織を死滅させてしまう治療法です。

    とくに外科手術ができないガンに利用されていることが多く、肝ガンや肺ガンなど難治性のもののも有効で副作用が少ないのが特徴です。

    この療法は、血管新生抑制によってガン細胞を"兵糧攻め"にするという治療法と同じように、ガン細胞の栄養源を絶つという点において共通する発想です。

血管新生とは

ガン細胞ができた初期の段階では、ガン細胞が成長するためには栄養をとらなければなりません。

栄養補給が不足するとガン細胞は弱り、免疫細胞にやられてしまうので、ガン細胞は栄養の運搬に新しい血管を作らなければなりません。

そのため、ガン細胞は近くにある血管にシグナルを送り、さらに新しい血管を作る物質を自ら作り出して、ガン細胞と血管とをつなぐ新しい血管をつくりあげるのです。

十分な栄養を獲得したガン細胞は、急速に増殖をはじめ、目にみえない程度の大きさのガンが野球のボール球ぐらいになるまでには、そう時間はかかりません。

さらに大きくなったガンは、ガン細胞が剥離して、血流にのって全身に転移していきます。

このようにガン細胞が栄養と酸素を得るために新しい血管を作ることを血管新生とよんでいます。

人間の血液のパイプである血管には、全身の細胞に新鮮な酸素と栄養素を供給する役目の動脈と、全身の細胞の老廃物と二酸化炭素を運ぶ静脈があります。

これらの血管は母親の胎内の初期の段階である胚芽形成期にはじめて作られます。

胚形成期以降に、既にある血管から新しい血管が作られる事を血管新生と呼び、前述のガン以外に女性の排卵時や妊娠時、外傷が治癒するときなど日常的に起こっている現象で、人間にとって必要な生理現象の一つなのです。

又、ガンや関節リュウマチ、血管腫、歯周病、緑内障などのときも血管新生が起こり、血管新生依存性疾患とよばれます。

その他、20種類ほどの病気が発症・進行するときにも血管新生が起きることもわかっているのです。

血管新生のメカニズム

血管の外側に、血液凝固、低酸素状態、炎症などが起きると、血管新生を引き起こす「シグナル発生源」ができます。

そして血管新生に必要な血管新生促進因子 (F.G.F.)や内皮細胞増殖因子 (V.E.G.F.)などが発生して、最寄の血管に血管新生を促すシグナルを送りはじめます。

そのシグナルを受けて、血管内の白血球がシグナルの発生源に向かって遊走を始め、同時に血管の内皮細胞が刺激を受けて増殖がはじまります。

血管の基底膜はコラーゲン繊維でできていますが、それを溶かす蛋白質分解酵素が分泌され、血管の基底膜を破壊して内皮細胞がシグナルの発生源に向かって飛び出します。

血管新生のシグナル発生源がガン細胞の場合があります。

特にガン細胞であつた場合には血管新生が頻繁に行われることも分かっています。

ガンが初期の場合は通常直径が1~2ミリメートルといった小さなもので、このときには血管の新生はおきていませんが、いったん血管新生が起きると血管から酸素と栄養の供給を受けてガン細胞の増殖がおきます。

それからしばらくすると、その血管を利用して転移が始まります。

つまり、血管新生はガンの増殖と転移を促進させてしまうのです。

そこでこの血管新生を抑制することができればガンの増殖と転移がおこらなくなり、ガン細胞は栄養と酸素が得られないために死滅するはずです。

この試みはハーバード大学の学者が血管新生の促進因子と抑制因子のバランスを説明する理論を発表したことからはじまります。

この理論によると、促進因子の増加や抑制因子の減少によって血管新生のバランスが崩れると、うまく制御できなくなりますが、外部から抑制因子を供給することで血管新生を制御できるようになるといいます。

この発表以後、1980年代の後半から、いくつかの研究グループによって、これらのことが証明されてきました。

その結果、軟骨に血管新生の抑制作用があることがわかりました。

鶏の卵 (有精卵)の成長する胚には血管新生はおきますが、牛の硝子軟骨を卵の黄身の上におくと、本来伸びるはずの新生血管が軟骨周辺では伸びなかったのです。

さらに軟骨が「血管の内皮細胞の増殖を防ぐことができる」という事実も実験から確認されました。

同時に軟骨を熱を加えずに水で抽出された成分しか効果がないことが判明したのです。

軟骨は動物の関節を保護している大切な組織で、コラーゲン繊維などからできています。

哺乳類では体全体の1%もなく安定した供給源になりませんが、サメには6~7%もあるので、サメ軟骨が注目を注目をあびるようになったのです。

実際にはサメ軟骨による血管新生抑制の動物実験も行われ、効果があることが証明されました。

サメ軟骨の研究・開発の経緯

今日幾つかの研究機関において、血管新生抑制物質が医薬品の認可をとるために、カナダにおいて臨床試験が実施中で、第III相試験 (フェーズIII)まですすんでいます。

最終的にはこの試験の結果次第ですが、医薬品の認可がおりるかもしれません。

サメ軟骨の製品が開発されはじめたのは1970年の前半ですが、一躍注目を浴びたのは1993年になってからのことです。

末期ガンと宣告された83歳の元プロボクサーがサメ軟骨のお陰で奇跡の復活を遂げた話が、アメリカの三大ネットワークの一つであるCBSTVの人気番組で紹介されたのがきっかけです。

その放送によると、キューバの陸軍病院で末期ガン患者29人に1日60グラムのサメ軟骨末を26週間経腸投与したところ、7人は残念ながら死亡してしまいましたが、残りの22人が試験期間中も生存したのです。

その生存者の一人が83歳の元プロボクサーだったのです。

元プロボクサーを含めた6人に著効が認められ、その他の16人も改善傾向があり、治癒とはいかないまでもガンの進行がとまっていました。

この話は日本のテレビなどのマスコミでもとりあげられ大きな反響を呼びました。

当然のごとく、これがきっかけになり、日本でもサメ軟骨が健康食品として輸入されるようになりました。

が、ほとんどの商品が生のサメ軟骨を加熱し脱水処理した後、粉砕または冷凍粉砕し、粉末か顆粒にしただけのものでした。

しかしその数年後1997年に、サメ軟骨の制ガン作用を否定する研究データーが公になりました。

米国臨床腫瘍学会で「末期ガン患者でのサメ軟骨パウダータイプによる臨床結果」というタイトルでサメ軟骨パウダータイプはガンにたいして効果がないと発表されたのです。

これはガン治療調査機関の医学部長であるデニス・ミラー博士の管理で行われた臨床治験で、治験薬としてある有名ブランドのサメ軟骨パウダーがつかわれていました。

末期ガン患者60人に、体重1キログラムあたりサメ軟骨パウダー1グラムを経口で12週間投与したところ、ガンにたいして効果がなかったうえに、殆どの患者に胃腸疾患の副作用が認められたというのです。

この結果はサメ軟骨の製品開発におおきな影響をあたえました。

サメ軟骨を加熱処理すると血管新生抑制作用が失われることが分かり、処理方法や製造方法に改善がなされたのです。

もちろん原材料であるサメも汚染されていない海域のサメを使わなければならないことは言うまでもありません。

これがきっかでサメ軟骨の商品化はカナダや米国において大きく前進したのです。

サメ軟骨がガンだけでなくリュウマチ用関節炎や変形性関節症の治療に使われるようになり、すばらしい効果が得られるようになったのです。

濃縮サメ軟骨の製造方法

「濃縮サメ軟骨」は、特別なサメ (spiny-dogfish shark)の原材料が使われてます。

商品も医薬品の製造規準を満たした工場で生産されているので、粗雑物が混入しない安定した商品がつくられています。

ここでの製造工程はカナダやアメリカで製造特許が取られていて、余分な成分である、カルシウム、リンなどがある程度除去され、天然水により薬品を使わずに低温抽出でおこなわれています。

血管新生抑制作用のあるエキスを無菌状態のままで抽出されている点が、従来のサメ軟骨製品と決定的に違うところなのです。

ここで血管新生抑制作用のある有効成分とは何であるかは、特許が申請中であり、残念ながら"ある種の蛋白質"としか発表できないのです。

近い将来、その構造式や物質の性質が明らかにされるでしょう。

従来のサメ軟骨は体重1キログラムに対し1~2gが標準でした。

血管新生抑制物質を取り出すことにより、胃にも負担をかけず、服用量も少なく、臭みも減少した画期的な商品ができなのです。

さらに、経口でも吸収がよく、胃酸の影響もほとんど受けず効果が発揮できるようになったのです。


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