中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第99号 2004年3月8日
江戸時代の薬(黒丸子(こくがんし))、漢方薬膳料理(サフラン)
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江戸時代の薬(黒丸子(こくがんし))
「黒丸子(こくがんし)」
後藤良山によって創薬されたと、伝えられている。
熊胆が主剤の処方で一名熊胆丸とも呼ばれた。
市中では同じ名前の黒丸子と称するものがあるが、熊胆が配合されていない、その代わりセンブリ、黄柏、黄連などが主剤となっており、多分代薬として 使われたものだろう。
なかには熊の胆で、丸衣をほどこし熊の胆の匂いをさせた手の込んだものもあったという。
千金丸によく似た処方で、熊胆の効果を期待した処方のようである。
熊胆丸という処方もあるのだから、果たしてどちらが真似したのか、疑問の残るところである。
最近になって発売された「新黒丸(しんくろまる)」はオウレン、オウバク、オウゴンエキスなどの苦味成分が配合されているが、 熊胆は配合されていない。
二日酔いに効くというのだ。
これなどはリメイク商品なのだろう。
漢方薬膳料理(サフラン)
「慢性関節リュウマチ」
体中の関節が炎症をおこす病気です。
はじめは手足の関節が左右対称に、はれたり痛んだりします。
関節の炎症はやがてゆっくりと、全身に広がり最後に脊椎の関節がおかされ、ついに寝たきりとなります。
この症状に「サフラン」がいいのです。
サフランの生花二〜三個を湯のみに入れ、熱湯をそそぎ、しばらくおいて温度の下がったところで飲みます。一日一〜二回飲みます。
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