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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第96号 2004年2月16日
江戸時代の薬(五石散(ごしゃくさん))、漢方薬膳料理(白髪・円形脱毛症)
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江戸時代の薬(五石散(ごしゃくさん))
五石散(ごしゃくさん)
江戸時代には煮ても、焼いてもなくならない鉱物薬を飲めば永年長生できるという考えかたがあった。
神経の興奮、強精、不老長生の効果があるという。
練丹の一種である。
紫石英、白石英、赤石脂、鐘乳、硫黄 自然銅などが主な成分である。
丹とは赤いという意味で朱砂をさしている。
製法は丹砂をサイカチ大に砕き、絹の袋に入れ蕎麦と灰汁で十分に煮てねかせ、混ぜたところで細末にする。
白礬を磁器中で焼き粉末にする。
雄黄をサイカチ大にし、絹の袋に入れ米酢でねかせる。
取り出し粉末にする。
自然銅を粉末にする。
蓋のある甕に赤礬をいれ、金箔を敷く、雄黄をいれ、金箔を敷き丹砂をいれ、自然銅をいれ金箔を敷く。
熱と冷を繰り返し取り出して細末にする。
今ではほとんど残っていない製剤である。
漢方薬膳料理(白髪・円形脱毛症)
白髪・円形脱毛症
一、桑白皮五〜十グラムを二百mlの水で半量に煎じる。
二、脱毛部分やそのまわりに煎じ液を擦り込み、蒸しタオルをあてる。
三、すっぽりとビニールかポリエチレンでおおい、密閉して一〜二時間おく。その後良く洗髪する。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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