中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第93号 2004年1月26日
江戸の薬(家伝預薬集)、漢方薬膳料理(麦門冬の餃子)
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江戸時代の薬(家伝預薬集)
江戸時代においては医者にかかれる人たちは上流階級で、中流層は医者にかかることもあったが大概は薬舗の店舗販売の薬でやりくりして対応していました。
下層階級にいたっては越中、近江、大和、佐賀の売薬とか 行商人の売り薬とか、民間薬のセンブリとかドクダミなどを採集して煎じて飲んでいたようです。
薬舗では店舗販売が主流です。
全国の有名な合薬を参考にして独特の処方を作り上げ、家伝薬、秘薬として諸国の薬舗にに卸売りしたものなのです。
その売薬製造の種本になったのが「家伝預薬集」です。
これらの家伝薬は江戸、大阪、京都、金沢などで製造され、全国に取次店を置いて販売されたのです。
京都おけやの保命丸は全国に五百余の取次店を置いて、宣伝販売され年間一万両の売上があり、百数十名の従業員を抱え大いに繁盛したといわれます。
京都堀の肝涼圓は創業元禄年間で、江戸、大阪に支店を出すほどだったというのです。
これらの店は銭貨と人の流通とあいまって、「買い物案内」などに 名前が出るようになると益々繁盛するようになっていくのです。
漢方薬膳料理(麦門冬の餃子)
「疲労回復に麦門冬の餃子」
麦門冬はジャノヒゲの根茎です。
生薬は乾燥されています。
一、一晩水に浸した麦門冬五グラムを細かく切り、豚ひき肉百三十グラムとしょうがのみじんきりとともに炒めます。
二、卵二分の一でいり卵を作り、にら二十五グラムと一を混ぜる。
三、餃子の皮の周りを水でぬらして、二を中に入れる。
鍋を十分熱し両面を焼きます。
この分量で餃子十個位ができます。
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