中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第91号 2004年1月12日
江戸の薬(外郎・透頂香(ういろうとうちんこう))、漢方薬膳料理(にんじんグラッセ)
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江戸時代の薬(外郎・透頂香(ういろうとうちんこう))
売薬というのは医師の処方なしであらかじめ薬を調剤し、販売するものです。
外郎・透頂香は享徳(1454年)既に販売されている最古の売薬といわれています。
現在まで残ったのには幾つかの理由が考えられます。
ひとつには14世紀に来日した唐人医師・外郎の作った薬であること。
二つには主剤となる阿仙薬が清涼・爽快感があること。
三つにはその薬を売っていた外郎家が、曲折があっても現存し透頂香を売り続けていること。
四つには各時代の当主が、その時代に合致した宣伝方法を取り上げ成功してきたこと。
などがあげられます。
現在まで歌舞伎狂言一八番にとりあげられ、人々に親しまれています。
外郎は小田原で販売されているが、透頂香の主成分である阿仙薬の口中で味と香りがハーブのような清涼感をもたらし、心理的な効果もあるようです。
抗菌作用もある。
アルカロイド・重金属と結合して体外へ排出する。
胃粘膜の保護作用。
コレステロール低下作用があるというので今でも人気があるようです。
漢方薬膳料理(にんじんグラッセ)
抗酸化作用に
にんじんに含まれるカロチノイドは生体内で発生する活性酸素を消し去る抗酸化作用があります。
油をつかうとカロチンの吸収がよくなります。
にんじんグラッセ
一、にんじんの皮をむき一センチ厚の輪きりにする。
(大きい物は半月形に切る)
二、鍋に一とにんじんがかぶる程度の水、バター大匙一、砂糖小さじ二、塩少々を入れる。
三、煮立たせた後、弱火にし、汁気がなくなるまでゆでる。
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