中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第90号 2003年12月29日
江戸の薬(万能膏)、漢方薬膳料理(便秘)
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江戸時代の薬(万能膏)
「万能膏」
東海道五十三次に出てくる清見寺の万能薬として、広く知られています。
興津の町(清水市から静岡市へ)には元祖、本家を標榜した店が何軒も競い合っていたのです。
みな同じ家紋なのです。
この万能薬は松脂、ゆの花、烏賊の甲、菜種油、当薬を原料にしたものでした。
これを親指大に固めて、竹の皮で包み10本ほど束にして両端を細縄で吊るしてから、下方に「清見寺万能膏」と札を下げてあったそうな。
火傷、ひび、腫れ物、痛み止めとして幅広く使われた。
行商は甲斐から尾張にまで及んだという。
ともかく昭和の初期まで続いて店はどの店も繁盛したらしい。
漢方薬膳料理(便秘)
「便秘」のときの薬膳料理
あんずの種子(杏仁)15グラム、黒ゴマ60グラム、米60グラム、砂糖少々用意します。
作り方
杏仁、黒ゴマ、米をたっぷりの水に一晩つけ、十分にふやかします。
翌日水をよくきってから、すり鉢でペースト状になるまですりつぶし、中火でトロトロになるまでよく煮込み、砂糖を加えて味を調え、一日数回に分けて食べる。
このペースト状の食べ物は、硬くて出にくい便や、残便感がある便秘によく効きます。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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