中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第88号 2003年12月15日
江戸の薬(初鰹)、漢方薬膳料理(薬用人参と鶏のスープ)
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江戸時代の薬(初鰹)
「宵越の金は持たない」といった江戸の庶民の粋(いき)が江戸の経済を支えていたように思われてなりません。
消費は江戸の華といわれたように、稼いだ金は貯金せずに使う習慣が何時から途絶えてしまったのでしょうか。
銀行へ貯金してしまうとお金は街中へは流通してこない。
銀行は庶民のお金を集めて、大、中企業に貸して利益をあげることに腐心するから、そのお金は庶民には還流してこない。
結局はお金は上の方で流通していて庶民はいつもないないである。
消費は美徳なのだから、お金は使ってこそ価値がでくるのだから、一人一人の国民がかっての江戸のように使ったら、景気は一気に回復するのではないだろうか。
江戸っ子は袷(あわせ)を質にいれても初鰹を食べたという。
初鰹とは初夏に相模灘で獲れたのを急いで江戸へとどけたもの。
天明の頃で一本二両二分もした。
こんな高価なものを江戸の庶民は買い求めようとしたのです。
待ちかねた鰹売りが町を走るようになると、長屋の人たちは質草を探すのに余念がない。
食わずにいられないのだ。
鮮度が落ちると商品価値もガタ落ちとなるので、鰹売りはすごい勢いで八百八町をかけめぐる。
それも「金持ちとみくびっていく初鰹」と金持ちは相手にしない。
バカ高い初鰹に金持ちが手をだすはずがないからだ。
それは現代も同じです。
「初鰹そろばんのない家で買い」という。
家計をかまわない家、つまり貧しい庶民が初鰹のお得意だったのです。
漢方薬膳料理(薬用人参と鶏のスープ)
やせている、ふとれない、冷え性、不眠、胃弱などがあると体の正常な生理作用が十分働かず、太れないばかりか体調不良や体力不足になります。
こういう方は体を温め、生理作用を活発にするものを積極的に食べなければなりません。
一、若鶏をブツ切りにして鍋に入れる。
薬用人参10グラム、ネギ、しょうが、洗った白米少々、材料全体につかる程度の水で煮立てる。
ねぎ、しょうがは好みに応じる。
二、アクをとりながら、トロ火で水が半量になるまで煮詰め塩、しょうゆで味をつけ、飲むときブランデー少々をさす。
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