中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第84号 2003年11月17日
江戸の薬(山東京伝)、アレルギーと砂糖
--------------------------------------------------------------------------------
江戸時代の薬(海鼠)
山東京伝は江戸の戯作者でありますが、「読書丸」を売り出していた生薬屋の主人でもあったのです。
薬を製造するかたわら作家としての仕事もこなしていた。
自分の著書に店の宣伝を取り入れたり、薬の広告をしたりしている。
他店の広告も手がけていたようである。
寛政元年の黄表紙の35%、洒落本の44%を彼が書いていたというのです。
引き札、包装紙など商業デザインの仕事も精をだしていた。
最初は一介の挿絵師にすぎなかった京伝が世情風俗をたくみにパロデイ化し庶民の求める売薬をたくみな宣伝で売りさばいていったのです。
それ以後、滝沢馬琴、京山、式亭三馬、百亀などが売薬の製造販売をしているのはみんな京伝の成功をみているからでしょう。
著作のかたわら売薬の製造に精をだすのは、売薬の製造そのものが家内工業の域をでなかったからです。
滝沢馬琴も南総里見八犬伝の著者として有名です。
彼もいくつかの薬を製造販売していた。
「神女湯」「奇応丸」「熊胆黒子丸」「つぎ虫の妙薬」などが代表格である。
アレルギーと砂糖
一般にアレルギー反応というのは抗原抗体反応で、蛋白質にたいする反応です。
砂糖は蛋白質でないからいいかというとそうではないのです。
アレルギーのある人が砂糖を多くとると、砂糖が触媒になってアレルギー作用がおきます。
とくにアトピーや花粉症などアレルギー系統に疾患のある人は要注意です。
甘い物をとりすぎると粘膜が充血してきます。
粘膜の充血が鼻にくれば鼻炎、皮膚にくれば皮膚がかゆくなる。
目にくれば結膜炎、耳のなかにくれば中耳炎、のどにくればのどがいがいがする、お尻にくれば痔になるということです。
黒砂糖でも三温糖でも少しはいいけど、さほど変わりはありません。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|