中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第83号 2003年11月10日
江戸の薬(海鼠(なまこ))、漢方薬膳料理(春菊のゴマあえ)
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江戸時代の薬(海鼠)
師走に入ってせわしない時期になると、江戸の町に海鼠(なまこ)売りが現れたと伝えられる。
海鼠は男子の一物に似ているので海男子とも海でとれる薬用人参ということで海参ともいわれる。
海鼠は雲丹や海星(ひとで)と同じ棘皮動物です。
生で食べると強精効果があるといわれます。
中国料理では干したものを使うが生で食べるのは日本人だけだという。
冬至海鼠といいこの頃の酢の物が美味らしい。
とくに金華山の海辺でとれるものは金色をおびているのでキンコとよばれ珍味として扱われる。
海鼠は古典には「腎を補い精髄を益す」と記されている。
海鼠には細胞を若返らせるコンドロイチンが多量に含まれ造血、強精、強壮作用がある。
海鼠は動物ですが、刺戟を加えると内臓を尻から出してしまう。
自分で腸を食いちぎるのだという。
しかし、半年も経つと再生されて元どうりになってしまう動物なのです。
漢方薬膳料理(春菊のゴマあえ)
貧血気味の方に
春菊はカロチン、ビタミンA、ビタミンB2を多く含み、肌をみずみずしくさせたり、貧血による疲労を回復させます。
材料
春菊一束、塩少々 A(しょうゆ大匙一〜二、酒大匙一、だし汁少々)絹ごしゴマ大匙五
一、春菊はかたい軸をとり、塩を加えた湯でさっとゆで、水にさらして水気をきり、三センチ長さに切る
二、ボールにAを合わせ一とゴマを混ぜあわせる。
春菊をゆですぎないようにする。
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