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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第71号 2003年08月18日
江戸の薬(附子)、漢方薬膳料理(ヤマノイモ)
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江戸時代の薬(附子)
附子を使った事件は後を絶たない。
観賞用に栽培されるのはハナトリカブトであるが、山に自生するのはキンポウゲ科の多年草で、ヤマトリカブトという。
北半球に広く分布しており、原住民たちはこの根から矢毒を作ったりした。
猛毒成分も研究すれば薬になるわけで、減毒研究がすすめられ、いまでは広く使用されている。
毒成分は全草にふくまれていますが、とくに塊根部に多い。
主成分はアルカロイドのアコニチン、メサコニチン、アコニンなどである。
塊根を水洗いしそのまま風乾したものを烏頭(うず)操作を加えて減毒したものを附子というと「神農本草経」に記されている。
かって附子を減毒した白河附子というのがあった。
トリカブトを塩水に浸してから石灰をまぶしたものである。
最近では無毒化した加工附子というのがある。
大阪大学の生薬学教室が研究開発したものである。
この附子は漢方では八味地黄丸、甘草附子湯、真武湯、桂枝加附子湯、四逆湯などに配合されている。
八味地黄丸は利尿不調、痛みやしびれ、腰部や下肢の脱力感に使用される。
漢方薬膳料理(ヤマノイモ)
前立腺肥大症は男性にとってやっかいな病気です。
前立腺は膀胱の下部に尿道をはさむようにしてある一対のソラマメ大の臓器である。
男性にしかありません。
これが加齢とともに肥大してくるのです。
そうすると尿の出が悪くなり、絶えず小便に行きたくなりしかも、チョロチョロとしかでないのです。
薬を飲んでも尿の出を良くするだけで根本的な解決にはならないのです。
夜中におきなければならないので大変です。
ヤマノイモをすって夜食べるのです。
これはへたな薬よりは良く効きます。
夜中起きなくても済みます。
ヤレヤレ・・・。
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