中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第67号 2003年7月21日
江戸時代の薬(竹瀝)、じゃがいもの湿布
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江戸時代の薬(竹瀝)
現在でもよく使われている笹の葉には殺菌防腐作用があることは広く知られている。
笹蒲鉾、笹寿司、ちまき、竹の葉に包んだ羊羹、あんころなど枚挙にいとまがありません。
竹瀝(ちくれき)という生薬がある。
竹を火にあぶると、切り口から液汁がたれてくる。
この竹の油を漢方では竹瀝といっている。
江戸時代には、肺炎などの高熱を下げたり、咳こんだときに痰の出をよくするのに用いられました。
また長患いの病人にも用いられた。
竹は他の植物と違って、夏の青葉の季節に枯葉を落とし秋になると青々と新しい葉を繁らす。
何よりもその成長力がすさまじいので、薬剤として期待したのだろう。
内服だけでなく、皮膚病などの外用にも使われた。
竹の葉を干したものを竹葉、棹の内部の白い部分を竹茹といっている。
竹の成分はトリテルペノイドのほか、アミノ酸、ビタミン、クロロフィルなどが含まれている。
清肺湯、温胆湯などの処方がある。
じゃがいもの湿布
筋肉がこわばった時に使う
「じゃがいもの湿布」
じゃがいもの皮をあつくむき、おろし器でおろします。
それにおろしたじゃがいもと同量の小麦粉を加えてよく混ぜ、やけどをしない程度の熱湯をそそぎ、流れないていどの固さにねります。
熱いうちに和紙か布に厚めにぬり、こわばった患部へ湿布します。
冷めてからでは効果がありませんから熱い内に湿布すろことが大切です。
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