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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第66号 2003年7月14日
江戸時代の薬(持病の癪(しゃく))、アロエ飴
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江戸時代の薬(持病の癪(しゃく))
「持病の癪(しゃく)」
腹部に発作性の起こす症状を癪といった。
現代にあてはめれば胆石症とか急性膵炎、胃・十二指腸潰瘍が考えられるし、広くは狭心症の発作かもしれない。
「芹を塩にてもみ、汁を煎じて用いる」
「糠みそを用いる」
「ラッキョウを煎じて用いる」
「艾を粉にして白湯にて飲みてよし」
「鯉のなま胆を陰干しし、白湯でのむ」
「吐血」には
「串柿を黒焼粉末にして白湯にて用いる」
「食中毒」には
「黒豆を水にて煮、その汁を多く飲ませ、食を吐きてよし」
「米のとぎ汁に生姜の汁からいほど入れ温めて用いる」
「桜の古い皮を黒焼にして白湯にて用いる」
とある。
アロエ飴
ぜんそくのような、いつまでもつづくせきや、気管支炎の粘り気のある痰に、アロエあめが良く効くといいます。
一.アロエの葉四,五枚を水洗いし、包丁でトゲをとる。
これをすりおろして、ふきんでこして汁を絞る。
二.鍋に、一の汁と水飴カップ一を入れて弱火にかけ、ゆっくりかきまぜドロドロに煮詰める。
適量は一回小さじ一杯です。
粘り気の強い痰には、一〜二時間おいてさらに小さじ一杯をなめます。
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