中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第65号 2003年7月7日
江戸時代の薬(外傷)、黄連うがい
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江戸時代の薬(外傷)
外傷
外傷のときはどうしたのだろう。「小便にて洗うべし、自身の小便なおよし」とある。
「煙草の粉つけ、しばし置くべし」
「生姜のおろし汁はよし」ともある。
多分経験で言い伝えられたものだろう。
刃物による傷(金瘡)は
「小便を温め、傷口を洗い、うどんの粉、卵の白身にて練り布につけて傷口をあわせるべし」
「傷口を焼酎で洗い、金箔をはる」
火傷はどうだろうか。
「山芋すりつぶして、つけるべし。跡も残らない。」
「大根の絞り汁、すべての火傷によい」
熱湯で火傷したときは「馬油を塗りて妙なり」などはよくわかっているようです。
打撲には
「生姜の汁を酒にかきまぜ、うどんの粉をねりてよし」とある。
腫れ物には
「百合、なまにてすり、塩を少し入れて作る」
「小豆の粉をはこべの絞り汁にてときつける」
鼻の頭にできる面庁には
「なめくじ、ごま油に浸し、竹べらにて糊のごとくしてつける。悪汁出て治す」とある。
湿布には馬鈴薯湿布がある。
「馬鈴薯を皮のまますりつぶして布で絞り、同量のうどん粉を加え約一割のおろししょうがを混ぜて練り薬にする。
これを布に伸ばして貼る」という。
黄連うがい
口内炎、口臭に
「黄連」の煎じ汁でうがいをするとよい。
口内炎は口のなかの粘膜がただれたり、アフタができたりするのです。
オウレンはキンポウゲ科の薬草で根茎を薬用にします。
口内炎や口臭には黄連10グラムを水400mlで半量に煎じ冷ましてからうがいします。
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