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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第62号 2003年6月16日
熊笹、よもぎ湯
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クマザサ(隈笹)
笹は日本に昔から生えていたものです。
中でもクマザサは関東以南に広く育ち、日本の特産です。
冬には葉の縁が白くくまどるのが特徴である。
実は熊笹の字は当て字で隈笹が正しい。
山野でも、庭でも鮮やかな隈とりは美しくきわだっています。
幹の高さは50〜120cmと低くまっすぐに立ち、群がるように生える。
葉は枝に3〜7枚つき、手にひら状に広がっている。
葉には両面に毛がなく、若い葉鞘に肩毛がついている。
葉の大きさは長さ10〜25cm幅3〜6cm楕円形で広く乾いてもまかないのが特徴です。
おもに利用するのは葉、なかでも緑葉です。
中でもササの葉には、ものすごい繁殖力とたくましい生命力をだす何かがひそんでいるような気がする。
九州大学では隈笹の葉から取り出したリグニンと言う物質に制ガン作用のあることがわかったのです。
又、隈笹には多糖体も含まれやはり制ガン作用があることが認められています。
隈笹には多糖体でパンフォリンという成分が抽出されこれにガンの増殖を抑える作用が報告されています。
一方隈笹は胃病、糖尿病、高血圧、喘息、風邪など広く利用されていることでも知られている。
隈笹は酸性体質をアルカリ体質とし、血液中のカルシウムイオンをふやすといわれます。
隈笹の葉にベニバナを入れて煎じた水薬を飲むと、さらに良いともいわれる。
葉を採集して陰干ししたものが売られている。
よもぎ湯
薬膳料理ではないがヨモギは筋肉がこわばったり、スポーツの後の筋肉疲労にヨモギ湯にしてお湯に入れると効果的である。
またアトピー性皮膚炎のひとにも良い。
ヨモギは葉を使う。
生の葉を8〜9月頃採集し陰干ししたもの(艾葉)を使います。
50〜100グラムを木綿の袋に入れ水の内から入れ沸かします。
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