中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第58号 2003年5月19日
江戸の薬(中風)、漢方薬膳料理(すいか糖)
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江戸の薬(中風)
中風というとい今ではわかるだろうか。脳出血である。
貝原益軒は「養生訓」のなかで「中風は内に生じた風にあたったもの。体が肥えていろが白く気の少ない人が、四十歳をすぎて気の衰えたとき、七情の悩みや酒食の損傷によってこの病気にあたる」と言っている。
大酒飲みの起こる病で、下戸にはめったにおこらないといっている。
病状は急性である。
働き盛りの当主が倒れ、意識も回復しないままに死亡したりすると、パニック状態になる。
中風の発作が鎮まり、どうにか助かっても、後遺症がともなうのがこの病気の特徴である。
こんな時は「牛黄」をお奨めします。驚くような効果がある。
握力がなくなり手がふるえるので、物を拾うにも苦労をする。
半身不随、言語不明瞭などの障害が残ると、現代でもその治癒は難しい。
この頃は庶民は大根おろしをたべていたという。
漢方薬膳料理(すいか糖)
「むくみ」
すいか糖
一.スイカは一個水洗いし、皮をむいてサイコロのように切り厚手の鍋に種ごと入れ、強火で煮立てる。蓋はしない。
約三十分崩れるまで煮る。
二.南蛮毛(トウモロコシの毛)陰干ししたものを百グラム煎じ煎じ液をカップ1〜2杯を三に加える。
三.こし網でカスをとりこれに二を加え更に煎じ詰める。
これを冷蔵庫で保管して飲む。
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