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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第57号 2003年5月12日
江戸の薬(海鼠)、漢方薬膳料理(人参と鶏のスープ)
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江戸の薬(海鼠)
海鼠(なまこ)は別名海男子ともいわれ、つまんで見せて売ったという。
海からとれる薬用人参ともいわれ海参とも称せられる。
強精効果はこの頃から知られていた。
金華山でとれるものはキンコともいわれている。
「和漢三才図絵」には腎を補い精髄を益すとかかれているから一種の精力剤なのだろう。
コンドロイチンも多量に含まれ膝の痛みや腰の痛みにも効果がある。
海鼠は不思議な動物で台風の後になると、浅瀬に何十匹も細長い腸を出して寝そべっているという。
薬用になるのならグロテスクでも食べたくなる。
漢方薬膳料理(胆石症)
胆石症
徳島県で昔から胆石発作、腎臓結石、尿路結石などに用いられてきたもので「ウラジロガシ」という植物があります。
この木の葉を使います。
よく乾燥させた葉50〜70グラムを600ml〜1000mlの水で三分の一に煎じ詰め一日2,3回に分けて温服します。
ウラジロカシに含まれるカテコールタンニンが、結石を溶かすといわれておりお茶代わりに飲用すると良い。
その他に、評判のいいのは「アカメガシワ」「ふろふき大根」などでしょう。
大根はあらかじめ、米のとぎ汁でゆでておくとよい。
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