中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第56号 2003年5月5日
江戸の薬(鬼の霍乱)、漢方薬膳料理(人参と鶏のスープ)
江戸の薬(鬼の霍乱)
江戸時代では庶民は余程のことがないかぎり、医者にかかることはなかったという。
大概は売薬、薬種、民間薬などの類ですませていた。
日頃丈夫で風邪一つひかない人が急に寝込んだりすると、今でも「鬼の霍乱」などといわれる。
にわかに胃腸が狂ったように激しく吐き下しする症状からこの名前がついた。
夏場など飲食した後で激しく吐瀉したときなど、霍乱といっていた。
熱射病も霍乱といわれた。
江戸の町を売り歩いた薬売りに「定斎屋」(じょうさいや)というのがいた。
辻から路地裏まで流して売り歩いた。
売っていたのは暑気払いに効果があるという「延命散」だという。
この薬が具合の悪いときなどは飲まれたらしい。
当時、定斎売りや是斎(ぜさい)売りは夏の風物詩だった。
工事人や農作業などする人はよく霍乱がおきた。
そういえば、加賀藩の秘薬「紫雪」にも霍乱に効くと記されていた。
漢方薬膳料理(人参と鶏のスープ)
太れない人に(痩せる料理はよく紹介されていますが)
「人参と鶏のスープ」
中国の人は鶏を一口大に切り、鍋にいれる。
高麗人参一本をいれる。
ネギ、しょうが、洗った白米も加える。
材料全体にかかるほど水を加え煮立てる。
人参は血圧の高い人は三分の一にする。
あくをとりながら、トロ火で水が半量になるまで煮詰め塩、醤油で味付け、スープにしあげる。
「ジャノヒゲ(麦門冬)」も薬酒にするとやせるのに効果がある。
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