中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第55号 2003年4月28日
江戸の薬(畳屋薬)、漢方薬膳料理(ほうれんそう粥)
江戸の薬(畳屋薬)
今でも使う言葉に持病の「癪(しゃく)」が出たという言葉がある。
上腹部から下腹部にかけての痛みのすべてをさして言っていた用語である。
神経症やヒステリーでも起きるし、胆石とか胃、十二指腸潰瘍でもおきるし、狭心症の発作でもおきるいわば症状をさしたもので、病気の種類ではない。
ストレスや不快感によって発作を起こし、心がやすらぐことによって症状が軽快するのだから、神経症に近いのではないか。
癪の患者は圧倒的に女性が多かったという。
「芍薬甘草湯」を飲んで急場をしのいだのではないだろうか。
妾のつわりを知ったとたんに癪がおこったという。
「癪のたね」「癪にさわる」「癪なはなし」という言葉もある。
家伝薬・畳屋薬
畳屋をしていた店主が一夜の宿を貸してあげた僧侶から、秘伝の処方を譲り受けて調合したところ、近辺の評判になり、畳やを辞めて、 売薬商に商売変えしたところ大いに繁盛して、何代も続いたという。
この畳屋薬の処方は人参、大黄、甘草、反鼻などを主成分にした鉄さび色の薬だったという。
当時、俵屋、薪屋、畳屋など前の職業を冠した薬も少なくないようだが、それで薬が効いたのは余程、処方の内容がよかったのかもしれない。
漢方薬膳料理(ほうれんそう粥)
痔に良い料理
「ほうれんそうがゆ」
一.ホウレンソウはきれいに洗い、熱湯で二〜三分ゆがいた後、みじん切りにしておく。
二.一のホウレンソウと米を鍋に入れ、水を注いで強火にかける。
煮立ってきたら、火を弱め、少し火を弱め、少しずらして蓋をし米が柔らかくなるまで煮込む。
塩で味付けする。
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