中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第54号 2003年4月21日
江戸の薬(錦袋円)、漢方薬膳料理(豚肉と牡蠣の合わせ煮)
江戸の薬(錦袋円)
江戸売薬の特徴は由緒、家柄、神示、霊験という宣伝が大切であった。
薬効を客観的に立証できなかったので、神秘性を強調することにしたらしい。
神仏のお告げというと、当時は取り締まれなかったらしい。
寛文年間、江戸上野池の端仲町の勧学屋が「錦袋円」という薬を売り出した。
変わった店構えで、客は格子の間から薬をもらう仕組みになっている。
商う様子は、吉原の妓楼ににていたという。
この薬を発売したのは僧侶だったらしい。
彼は自分の体験から、薬を使い傷が治ったので思いついたらしい。
枕もとに開山禅師があらわれ製法を教えたといわれる。
これに「錦袋円」という名前をつけて売り出したのだという。
一切経を集める資金を作るためという理由をつけてある。
万能薬ということで随分くすりは売れたらしい。
格子戸の間から手を出して薬を渡し、金品を受け取るという当時としては珍しい商法だった。
しかし、実際にこの店主は益金で経堂を建立して、一切経を納めたというのだから、筋金入りである。
どうも、薬の中味は興奮薬であったという。
何時の時代も物事を始めるには大義名分が必要だということか。
漢方薬膳料理(豚肉と牡蠣の合わせ煮)
口内炎に良い料理
豚肉と牡蠣の合わせ煮
豚肉と牡蠣肉を鍋に入れ、白菜を入れ味付けをする。味噌煮込みにするといい。
牡蠣は腎機能を強化し、水分代謝を調節する。
熱をとり、不眠症や虚弱体質にも良い。
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