中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第53号 2003年4月14日
江戸の薬(孫太郎虫)、漢方薬膳料理(牛肉のトマト煮)
江戸の薬(孫太郎虫)
疳(かん)の病といって癇癪もちで夜泣きしたり、消化不良をおこしたり、お腹ばかりふくらんでいるような子である。
「この子は疳がつよい」とか「疳の虫」とかいう言葉もある。
江戸時代ではこの状態の子供が多く、多分栄養状態が原因という説もある。
孫太郎虫、山椒魚、鰻が小児五疳の妙薬といわれた。
特に有名なのは「孫太郎虫」である。
これは戦前まで売られていたようで、いくつかを串刺しにして売る歩いていたという。
孫太郎虫売りである。
孫太郎虫とはヘビトンボの幼虫で、東北の農民の飢餓生活が生み出した、蛋白食である。
体長3〜5cmの、ムカデのような灰黒色の虫である。
これを焼いて砂糖醤油をつけて食べるとイナゴのような味がするという。
実際には焼いてふりかけにして食べさせたようである。
山椒魚も蛋白源としても利用されていたが、どちらかというと精力剤としての需要のほうが多いようである。
鰻も又、高たんぱくであるからやはり栄養不良の虚弱体質の子供に疳性の子供が多いのではないだろうか。
漢方薬膳料理(牛肉のトマト煮)
高血圧・動脈硬化に良い
これだとビーフシチューでもいいのではないか。
一.牛肉をきれいに洗い角きりにする。
二.トマトはきれいに洗って六つくらいに切る。
三.鍋に一.の牛肉、ネギ、しょうが、ホシ唐辛子、塩を入れ水をいれ中火にかける。
四.十分に煮込んだらトマトを入れる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|