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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第51号 2003年3月31日
江戸の薬(淋病)、漢方薬膳料理(人参粥)
江戸時代の薬(淋病)
淋病の「淋」は尿意が頻繁なのに量が少なく、排尿時に陰茎が痛むから付けられた名前である。
ひどくなると膿みも出てきて臭いもする。
正確には淋菌で起こる尿道粘膜の炎症で、子宮や眼球などもおかされることがある性病というべきだろう。
いつ頃日本で発症したのか、誰かが海外から持ち込んだのは間違いない。
南蛮人か唐行きさんか、戦国から江戸時代にかけて人の往来が激しかった時期であろう。
排尿異常は高齢になれば前立腺の肥大などが原因となって普通に見られる現象だが、性病となれば事情は違ってくる。
同じ頃、梅毒も上陸したとある。
江戸の頃は性行為を中断すると淋病になるという俗説もあった。
又、行為の後に尿で亀頭を洗うと淋病にならないともいわれた。
袋のようにして尿を貯めるから「袋チンポ」ともいわれている。
生理中の女と交わると淋病に効くというので当時は行われたらしい。
女性の淋病は消渇といわれ、吉原では木瓜(ぼけ)のつるがいいとされ煎じて砂糖を入れた飲み物が用意されていたという。
イタチや土竜(もぐら)の黒焼もよく売れたらしい。
「五宝円」という淋病の薬も売られていた。
元祖淋病妙薬として宣伝販売されていたという。
局部が痛くなると蟹股になるから、人々にきずかれてしまう。
しかし、この状況は戦後ペニシリンが持ち込まれるまで続いたのだから、70歳台以上の方は誰もが知っている普遍的な話なのだろう。
漢方薬膳料理(人参粥)
糖尿病にいい人参粥
1.人参はきれいに洗ってから3mmくらいの輪きりにしておく。
2.洗った米を水1キロを注いだ鍋に入れ強火にかける。
煮立ってきたら1.の人参を入れ、火を弱火のして20分間煮ればできあがりである。好みによって塩、コショウ、砂糖を加える。
人参はあの赤い普通の人参である。
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