中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第11号 2003年2月3日
精力剤(十)
精力剤(十)
男性ホルモンの内服や外用が男性としての基本的な機能である。
勃起を促す元であるということは前二回で申し上げてきました。
男性のホルモン量は25歳を境にして下り坂なのです。
走れなくなった競走馬にムチを入れ、尻をたたいても、勃起などするはずはありません。
簡単なことなのです、若い時のような男性ホルモンに溢れた状態にしてやればいいのです。
それが前回までのべてきた男性ホルモン製剤です。
今回は強制的に勃起させる薬についてお話させていただきたいと思います。
先ず第一は「ハンビロン」です。
これは塩酸ヨヒンビンと硝酸ストリキニーネと赤マムシが配合されています。
勃起中枢を刺激して血流の増加を促し強制的に勃起させるのです。
一回よりも十日、二十日と飲んでいったほうが、より効果が高まるのです。
次に「ストルピンMカプセル」です。これは塩酸ヨヒンビンにガラナエキス、赤マムシ末が配合されています。
ガラナは中南米の原住民に伝えられた天然のバイアグラと呼ばれるものです。
これは週刊誌でもよく宣伝されています。
次に「マヤ金蛇精」です。
金蛇精のヨヒンビン製剤です。
これは塩酸ヨヒンビン、硝酸ストリキニーネ、メチルテステステロン(男性ホルモン)、高麗人参、赤マムシの黒焼、イカリソウ(これを食べた雌ヤギが二十数頭の雌ヤギを犯したと言う薬草)、
それに何首烏(漢方の精力剤)、ビタミンまで配合された精力増進の超豪華な総合精力剤です。
しかもヨヒンビンの含有量が一回量十ミリグラムと前二者の倍量配合されているのです。
なんだか効きそうな気がします。
次に、「ガラナポーン」です。
塩酸ヨヒンビンにガラナエキスが配合されています。
次に、「ツンバ」です。これはドイツ製の精力剤です。
この製剤には精製されたヨヒンビンではなく、その前の状態のヨヒンベ皮エキスというヨヒンビンを抽出する前の植物薬を主原料に、高麗人参エキス、ムイラプアマエキス(南米で精力剤として利用されてきた植物エキス)、
スムプル根エキス(精力剤として利用されている植物エキス)、コーラ種エキス、ダミアナ葉エキス(植物精力剤)、 それにメチルテストステロンまで配合された西洋漢方系の強力精力増進剤といってよろしいでしょうか。
これらの製剤は何れも劇薬ですが、きちっと服用量を守って飲んでいただければ、安全です。
ご心配はいりません。
それだけ効き目が確かだということです。
次に「バイアグラ」です。
いままで、経験したことのないような快感をあじわったという奥様方の声を聞きます。
なぜ、バイアグラが効くのか。
前にも、勃起のメカニズムをお話しましたが、脳から性的刺激が中枢神経に伝わると、ペニスの神経からサイクリックGMPという酸化窒素が急激に放出され、動脈を拡張・弛緩させることで、
ペニスに大量の血液が流れ込んで勃起します。
ところが、ペニス付近にはサイクリックGMPを分解するホスホジエステラーゼという酵素もあり、
これは逆に勃起を抑える働きをしています。
この勃起抑制酵素の働きをブロックし、勃起しやすいようにしたのが「バイアグラ」です。
心臓病や高血圧のひとは厳禁です。
低血圧や脳溢血などの人も要注意です。
またバイアグラは血管を拡張させ血流を促す働きがあるため、 消化器系に潰瘍がある場合や出血傾向のある人は血がとまりにくくなる可能性もあります。
頭痛、顔面紅潮、鼻ずマリ、下痢、胃の不調、色調認識障害といった副作用があらわれる場合もあります。
米国では発売以来1473人に重い副作用がで、522人が死亡したと伝えられています。
慎重に使われたほうがいいと思います。
バイアグラを手にいれるには医師の処方箋を持参していただければ当店で販売することができます。
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