中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第41号 2003年1月20日
精力剤(八)
精力剤(八)
いままで総論的に精力剤について述べてきましたが、
さらに堀りさげて、医学的に研究するのも一法ですが
各論的に一つ一つの精力剤をとりあげて何故きくのかを点検してみたいと思います。
精力の減退や勃起不能、勃起不全は昔はインポテンツといわれてきましたが、
これは差別用語ではないかと思います。
最近では 「ED」と総称しています。一種の病的状態といっていいでしょう。
かっては性に関することは秘め事といわれ、あからさまにいうものではないといわれ、
夫婦とか恋人同士の会話と考えられていました。
精力というと興味本位で性を取り上げている所、いやらしいサイトという認識でした。
私はそうではないと思います。
当店では数多くの精力剤を取り揃えて、精力剤コーナーを形成しています。
しかし、一般の日用雑貨を買う人がそれを見てもいやらしいと口にする人は一人もいません。
自然と他の商品の中に溶け込んでいます。
中高年の男性にとって自然にSEXできるかどうかは重大な問題なのです。
なぜなら男らしくする男性ホルモンは25歳をピークにしてその分泌量は落ちてくるのです。
その結果として勃起してもすぐに萎えてしまう、勃起するが柔らかい、なかなか勃起しないなど
さまざまな症状を引き起こすのです。
「若い女を向かわしたら、元気でるぞ!」といってもホルモンの分泌量はレベルダウンしている
のですから、急に勃起できるわけがありません。
有名な某歌舞伎俳優がホテルから若い女性と密会したところを報道されましたが、
普通の状態ならば殆ど勃起しないでしょう。
したとしても、柔らかくて挿入できるかどうか疑問です。
挿入もできないのに射精してしまう、遺精といわれる症状ですが精々でそんなところでしょう。
しかし、現在はさまざまな「ED」対策用の精力剤があります。
これを使えば、勃起し、硬くなり 15分も20分も持続し、最後には射精する事が可能です。
ですから世の奥様族は油断ができません。
70歳代でも現役。それは当店で買い物される男性の年齢をみても明らかです。
それが証拠に70歳代の男性の性病が増加しているというデータが出ています。
いつまでも若々しくいたいというのは男女を問わず人類永遠の願いなのです。
さて、精力剤を大きく分類すると
1)健康食品 2)漢方薬 3)男性ホルモン 4)ヨヒンビン製剤 5)バイアグラなどになります。
3)項の男性ホルモンを含有した薬から説明したいと思います。
一.金蛇精(きんじゃせい) 男性ホルモンのメチルテストステロンが主成分です。
合成男性ホルモン剤で、内服しても肝臓で不活性化されにくいので
テストステロンよりも強力です。
肝臓エキス、DL?メチオニン、アミノエチルスルホン酸 これはいずれも強肝解毒作用が
あります。中年以降の全身倦怠感の原因の一つである肝機能低下をカバーするほか、
メチルテステステロンの長期連用にまれにみられる黄疸を伴う肝障害をふせぎます。
ルチンは血管強化作用をあらわします。中年以降の記憶力減退や頭重の原因の一つである
血管の脆弱化およびこれに伴う高血圧を防ぎます。
また金蛇精には人参が配合されていますが、人参の服用に際して起こる
血圧上昇もふせぎます。
高麗人参は赤血球およびヘモグロビン増加作用(増血作用)、健胃 作用、抗疲労作用、
抗ストレス作用などをあらわします。
これらの作用により、強精、強壮効果のみならず、ストレスが原因 の一つである
性欲欠乏、性感減退、勃起力減退、陰萎、遺精にも 効果があります。
赤マムシは強壮作用、強心作用、血糖降下作用があります。
赤何首烏(赤カシユウ)は中国では古来より強精薬として用いられています。
強精、強壮作用、補血作用があります。
イカリソウ(淫羊角)はこの薬草を食べた雄ヤギがいきなり発情し次から次と雌ヤギを犯し、
20頭にも達したといわれています。
精液分泌促進作用もあります。
山薬はヤマノイモの根茎でこれも強壮、強精作用があります。
びゃくしは制菌作用、鎮痛作用があります。
黄連は苦味健胃薬、抗炎症作用、制菌作用、動脈硬化予防作用があります。
そのほかにビタミンも配合されています。
金蛇精を二週間ほど服用されますと、以上の配合成分の相互作用によって、
先ず倦怠感が緩和され、体が軽く感じられようになり、続いて視力が回復し、頭もすっきりして
きます。そして、 一カ月目位から徐々に精力が回復してきます。
性欲欠乏、性感減退、勃起力減退、陰萎、遺精に効果があると厚生労働省の承認を
もらっている堂々たる精力剤なのです。
しかし、効果を期待するときは長期間の服用が肝腎です。
なぜなら、今の状態になるのに20〜30年の月日がかかったのですから、
回復するにはそれなりの期間が必要です。
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