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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第355号 2009年8月30日
江戸時代の薬(黄精(おうせい)売り)
江戸時代の薬(黄精(おうせい)売り)
「黄精(おうせい)売り」
オットセイの睾丸は動物薬の精力剤の代表格であるが、植物薬の代表格は黄精(おうせい)だろう。
黄精は江戸の庶民には馴染み深いものでした。
これはナルコユリの苗や根を乾燥し、煎じて服用する。
奥州の南部が主産地でその干物が黄精売りによって江戸の街で売られていた。
地方から黄精の行商にきた黄精売りも安価な娼婦宿に立ち寄る。
娼婦は精力の消耗が激しいからこの黄精を強精剤として利用したが、顔面の肝斑(しみ)を除く作用もあるというので盛んに愛用された。
現金が無い場合は黄精を代わりに置いてきた。
この黄精は俳人・一茶が愛用したことでも知られる。
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