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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第353号 2009年7月26日
江戸時代の薬(補陰湯(ほいんとう))
江戸時代の薬(補陰湯(ほいんとう))
「補陰湯(ほいんとう)」
これは腎虚を回復させる漢方薬である。
女房は亭主の悦楽の相伴をしているだけで、献身的に尽くしているという気持ちがある。
亭主が腎虚になっても自分のせいでなったとは思っていない。
まして原始の快楽にふけっているなどとは考えてもいない。
看病して亭主のために腎虚の煎じくすりを作る。
ただひたすらに尽くしているという認識である。
内容成分は当帰、芍薬、生地黄、熟地黄、陳皮、ウイキョウ、故紙、牛膝、杜仲、茯苓、人参、黄柏、知母、甘草の十四種である。
腎虚の亭主に飲ませる。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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