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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第350号 2009年6月25日
江戸時代の薬(蝋丸)
江戸時代の薬(蝋丸)
「蝋丸」
江戸時代初期にすでに通人には知られていたらしいこの薬は江戸は両国にあった四つ目や忠兵衛店が売り出した秘薬である。
延宝年間というから一六七八年頃の薬一覧に紹介されている。
四つ目屋は、近江源氏の佐々木家の子孫なのか家紋「四つ目結」を商標として商いをしていた。
閨房秘具・秘薬の店として江戸の市民は勿論地方からの上京者にも広く知られるようになり江戸を代表する名店にまでなった。
この阿蘭陀ろう丸は女性の性感増進薬で膣内へ擦り込み塗る塗布剤であったらしい。
なんとなくむずがゆくなりほかほかと中があたたまったというのである。
蝋で包まれた製剤で指で直接、女性の陰部へ塗るかペニスに塗って使用したらしい。
今でもこの薬の類似品は当店でも売っている。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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