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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第349号 2009年6月17日
江戸時代の薬(厚朴(こうぼく))
江戸時代の薬(厚朴(こうぼく))
「厚朴(こうぼく)」
厚朴の原料になる薬用植物はホオノキである。
高さは二十メートルの大木に成長する。
葉は長さが三十センチ、幅十五センチくらいの厚手でほお葉味噌に利用されるので広く知られている。
かっては弁当を包むのに竹の皮でなくホウノキの葉で包む地方もあった。
またこの木はほほ葉の高下駄として一般的に利用されていたので年配者は誰でもよく知っている。
このほほの木の樹皮は厚朴(こうぼく)と呼ばれ江戸時代から薬用とされてきた。
日本産のものは和厚朴、中国産のものは唐厚朴と呼んで区別している。
成分は精油やアルカロイドが含有され、健胃薬や鎮痛鎮痙薬として伝統薬などに配合されてきた。
最近では抗菌作用も明らかになっており、古書に腸中の虫を殺すと記載されたことが立証されたといえる。
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