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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第341号 2009年4月3日
江戸時代の薬(続続・ウユルス)
江戸時代の薬(続続・ウユルス)
ウルユスはダラニスケのような板状の製剤で下剤が主成分のようだったようである。
江戸時代後半にはカナモジ売薬というので評判をとり随分と売れた。
そのせいで幕府の目にとまりカナモジを看板に使用するのが禁止された。
また一方で人通の多い道端の露天に熊の皮を敷き、熊の剥製をそばに置き、道行く人々に呼びかける販売方法もあった。
なかには生きている小熊を繋いでいる露天商もおりひときわ人目を引いていた。
熊の伝三の膏薬と言われ熊の胆を膏薬に混ぜてあった。
「みなさまご存知熊が伝三が膏薬、きりきず、しゅもつ即座になおる。
ものはためしとおっしゃろう。
これこの腕をきりまする、ところへこうすりこめば見るうちにたちまちなおる。
かぶれもできず、きものにつかず、なんと奇妙じゃござりませぬか。」
という口上であったという。
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