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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第338号 2009年3月13日
江戸時代の薬(錦袋円)
江戸時代の薬(錦袋円)
「錦袋円」
江戸時代は天保年間というから水野忠邦の天保の改革の頃、上野池之端に歓学屋という薬種屋があった。
この店は店と客の間が格子で仕切られていた。
客は店に向かって錦袋円をくれというと美少年の丁稚が顔を近づけて用件を受賜り薬を受け渡したとされる。
当時としては画期的な商売のやりかただったので珍し物好きの江戸っ子には大いに受けた。
そのありさまは次のようであった。
間口七間ことごとく格子戸を立て仕切り、その隙間から商品と銭を交換する様は吉原の妓楼に似ているので評判となり繁盛した。
万病に効く錦袋円は六年間で三千両の売り上げがあったらしく、一両を十万円とすると三億円位の売り上げがあつたことになり当時の手工業の製造工程を考えると大変忙しかったであろうことは想像に難くない。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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