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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第335号 2009年2月17日
江戸時代の薬(藤八五文(とうはちごもん))
江戸時代の薬(藤八五文(とうはちごもん))
江戸時代の文化、文政の頃江戸の街を流し歩いた行商の薬売りがあった。
藤八五文売りである。
彼らは二、三人が組みになって売り歩いていた。
三度笠に合羽をはおり、股引脚絆の旅人姿のいでたちで、背中には小さな風呂敷包みを背負い、手には「藤八五文」と書いた大きな扇子を持っている。
道の両側を夫々調子をそろえて歩きながら独特の節回しで「トウハチー」と叫ぶともう一人の男が「五文」と答える。
「キミョウー」と合唱する。
江戸の街は売り子の呼び声が満ち溢れていたというのだから賑やかしかっただろうが騒音ほどでもなかったのではないか。
行商売薬の代表格「藤八五文」売りはよく売れた売薬である。
効能は癪(しゃく)を補い、頭痛、めまい、腎精に良い、とある。
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