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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第331号 2009年1月20日
江戸時代の薬(山崎美成)
江戸時代の薬(山崎美成)
この長崎屋新兵衛こと山崎美成は後に薬種屋を止めて立花家の家来になり苗字帯刀を許された。
薬種商売に嫌気がさしたのか名前を身内に譲り学問を極めるのにふさわしい武士の身分になりはしたが生活は困窮を極め長年にわたって蒐集した書画、骨董なども殆ど売りつくす状況であった。
馬琴や三馬が薬種屋と文筆の弐足の草鞋をはいて成功したのに反し、武士の生活に専念して困窮してしまっては名誉を得ても何の足しにもならないと今の時代の人達は思う。
それとも山崎美成の性格が類まれな才能を開花させ認知させるどころか、逆に鼻持ちならぬ男という印象を与え疎んじられたのかもしれない。
いずれにしても長い困窮生活の後に鍋島候の知遇を得て「夜談録」十巻を著し、今日にも残っているのは学者としては大成したのではなかろうか。
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