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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第320号 2008年10月28日
江戸時代の薬(薫臍薬)、薬草の使い方(蓮根(れんこん))
江戸時代の薬(薫臍薬)
「薫臍薬」という表現がある、これは薬を火にあぶしてその煙を嗅ぐか、または煙を患部にあてて治療するのに用いられた薬のことである。
薫はいぶすことで臍は剤で調合する、混ぜ合わせるという意味である。
薬剤師というのは薬を調合するまたは混ぜ合わせる人という意味である。
今日でいう灸療法は薫臍の部類でもぐさの広告にもくんさい艾という表現がある。
また文政年間も記述に売薬よりも手製の薬のほうがいいという記述もある。
売薬ある程度大量に作っているわけだし、手製の薬というのは客の求めに応じて調合した薬という意味だろう。
薬草の使い方(蓮根(れんこん))
「蓮根(れんこん)」
これからが盛りの食べ物である蓮根は下痢止めの効果がある。
主成分としてタンニンが含まれていて消炎、収斂作用がある。
生の蓮根の節の部分を捨てないでオロシ器でおろしそれを絞って出た絞り汁を二十ミリリットルから三十ミリリットル飲むと下痢に良いと言われている。
細かく刻んだ蓮根を十グラム前後コップ一杯の水で十分ほど半量になるまで煎じ一日三回に分けて飲むと下痢の予防にいい。
下痢しているときは二時間置き位に五〜六回飲むといい。
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