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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第316号 2008年10月1日
江戸時代の薬(読書丸)、薬草の使い方(マツカゼソウ)
江戸時代の薬(読書丸)
「読書丸」
読書丸は江戸の戯作者山東京伝が売り出し大当たりをとったクスリである。
この読書丸には茯神、遠志、人参、陳皮、菖蒲、甘草などが配合されていた。
効能は気根を強くしもの覚えを良くし、心労多き人に良い、ぶらぶら患いにもいいと書いてある。
今でいうところの頭がよくなる安定剤というところか。
これがよく売れたらしく店は繁盛し儲かって新たに家を建てるほどにもなったらしい。
一袋で十五粒が入っていて一匁五分であった。
今でいうと千五百円というところか。
一袋千五百円のクスリが売れて家が建つというのはやはり地価も安く、建築費も安価だったのだろう。
現在では考えられない。
薬草の使い方(マツカゼソウ)
「マツカゼソウ」
マツカゼソウは関東以西、四国、九州の山地に自生する多年草でミカン科の野草である。
生薬名は臭節草(しゅうせつそう)という。
薬用には開花期の十月頃全草を刈り取り、陰干しする。
外用として用い内服はしない。
よく乾燥した全草を細かく砕き、広口の瓶に入れ、焼酎をひたひたになるまで加え約一ケ月ほど漬けたものをガーゼに含ませ一日何回でも患部に塗る。
筋肉疲れや神経痛に効く。 一年以内に使うといい。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
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