中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第324号 2008年9月17日
薬湯の楽しみ方(イブキジャコウソウ湯)、江戸時代の薬
薬湯の楽しみ方(イブキジャコウソウ湯)
「イブキジャコウソウ湯」
高山、低山の日当たりの良い岩場や草地に自生する低木。 枝は細く地上を這うように五〜十五センチに伸びる。 葉には強い芳香がある。六月〜七月頃に唇形花をつける。
生育地は千メートルの山から海岸線までと幅広い。
北海道から九州までと幅広い地域で生育する。
開花期に地上部を採集して陰干しする。
十分に乾いたら一掴みをつかんで布袋に詰め込み鍋に入れる。
十分ほど沸かして煎じ詰める。
煎じ終わったら液と布袋を一緒に湯船に入れる。
風邪をひいたときは風呂にはいらないほうがいいが、それでも入りたければイブキジャコウソウの薬湯にはいればいい。
江戸時代の薬
江戸時代の商人は士農工商の最下位に属しているという自覚をたえず持っていなければならなかった。
儒教の教えに強く縛られていた。
薬種屋は生薬を初めとして種々のクスリも商品として扱っていたが、自然科学としてクスリを見るという発想はなかった。
とはいっても薬種屋は他の商売人とは一味違っていた。
それは公証的な面に関心をもっていたということだろう。
薬種屋は扱う商品の性格上医療と関わりの深い商人であった。
何故なら薬種の生産から流通、消費とその道程は、医療という行為が行われることによって本来の目的を達成することができたからである。
江戸時代は漢方が主流であったから、漢方医が診断して投薬して治療するという図式であった。
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