中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第323号 2008年9月10日
薬湯の楽しみ方(松葉湯(まつばぶろ))、江戸時代の薬
薬湯の楽しみ方(松葉湯(まつばぶろ))
「松葉湯(まつばぶろ)」
これは無料で手に入るから徳用なのではないか。
浴用剤も節約したいという向きにはうってつけである。
葉は細くて柔らかいものを選ぶ。アカマツが向いている。
根元についている袴は除く。細く切り刻んで水洗いし
二掴みほどを木綿の袋に入れ浴用剤とする。
そのまま浴槽にいれても良いがあらかじめ鍋で二十分ほど煎じつめ、液が濃くなってきたところで袋ごと全部を浴槽に入れるといい。
精油が含まれている関係で体がよく温まる。
これからの季節にはぴったりだ。
肩こり、神経痛には患部を袋ごとこすってもいい。
刺さらないよう気をつけよう。
江戸時代の薬
江戸時代でも商いの最終目標は営利の追求であった。
財貨を獲得しこれを形に変え城下のメインの通りに普通の三倍、四倍の大きさの店舗を張り多くの丁稚、手代を雇い、五十歳からは彼らに店をまかせ自分は趣味や楽しみに生きるのを理想とした。
商人は金銀を神仏と尊ぶことこそ大切であると教えられた。
一家を守るために金銀を蓄えることはなによりも重大であり、世間も商人の営利追求の考えを容認していた。
何故なら、もし破産するようなことになれば多くの取引先や従業員に迷惑をかけ家族をも苦しませることになるからであった。
江戸時代においては士農工商という身分制度が確立し、会の規範となっていたから武士もいたずらに商人をいじめる必要はなかった。
むしろ、商人には儲けさせその利益を冥加金という税制によって吸い上げることで藩財政豊かにすることができた。
商人には利益を得ることを正当化し、大いに励むように奨励した。
これは現在の徴税機能とは全く異なっているといっていい。
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