中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第320号 2008年8月20日
薬湯の楽しみ方(にんにく湯)、江戸時代の薬
薬湯の楽しみ方(にんにく湯)
「にんにく湯」
疲労回復、滋養強壮に効果のある「にんにく」は食べるだけでなくお風呂にいれても効果的といえる。
あの強い香りは成分のアリシンのせいである。
強い抗菌作用があり気管支炎や風邪の症状を緩和する働きがある。
また、毛細血管を拡張し、血液の循環を良くし、アレルギーの症状を抑える働きもある。
コレステロール値を改善しアレルギーの症状を抑える働きがあるので、にんにくをスライスしたものを乾燥し布袋に 入れて湧き上がったお風呂に入れると効果的である。
アレルギー性皮膚炎の人にはぜひ試してもらいたいと思う。
江戸時代の薬
江戸時代、薬種屋を開業するのには特別の資格が必要とされたわけではない。
薬種屋に勤める番頭さんや手代さんが順次独立していくものだから自然と増加していった。
彼らは仲間同志で同業集団を作りクスリである生薬の「品質確保」や「流通是正」の旗印のもと不当な競争によって業界を混乱させることを防いでいた。
金銭に対して蔑視する風潮は江戸の社会では一般的であった。
当時既に金銭が社会を動かす手段になってはいたが、士農工商の身分制度が確立し社会の規範となっており、「武士は食ねど高楊枝」でやはり武士は武士らしく
権力を握っている手前、威厳と威圧で商人や金銭を蔑視していた。
封建社会においてはお上に対する恩義や服従は主従関係を維持していくうえで必要であり、商人はお上に、奉公人は主人に従属することで、自然と奉公の意識が
芽生えていった。
現代でもその風潮は残っているようで、官僚意識とかお上風を吹かすというのはその名残か。
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