中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第319号 2008年8月12日
薬湯の楽しみ方(桃の葉湯)、江戸時代の薬
薬湯の楽しみ方(桃の葉湯)
「桃の葉湯」
桃の木は高さ三メートルになる中国原産のバラ科の落葉高木で日本には有史以前に渡来した。
以来今日まで広く栽培されている。
夏の土用丑の日に入浴する習慣があるが、特に土用の丑の日でなくても桃の葉の薬湯はあせもや湿疹に又虫さされのあとの皮膚の炎症にいいので、暑い盛りには積極的に利用
したほうがいい。
桃の葉にはフラボノイド、タンニン、ニトリル配糖体が含まれ打ち身、ねんざにもいい。
生の葉を利用してもいいが当店では下記で売っているのでぜひ利用してほしい。
桃の葉三十グラム程度を布袋に詰め鍋で水から少し煮出して、その煮汁と布袋を浴槽に入れ
良くかき混ぜて入浴するといい。
江戸時代の薬
江戸時代では家業という言葉は重要視された。
すべの職業が世襲であった。 その家に代々続いた職業は親から子へ、子から孫へと受け継がれた。
商人はもとより、武士も農民も同じであった。
なかでも商人にとっては家業を守っていくことは当然の
こととされた。
「総じて人間、その家に生まれて道にかしこき事、士農工商
に限らず、腹のなかよりそれにそなわりし家業をおろそかに
せまじき事なり。」
商人達にとって職業選択の自由も他の職業に転じる意識も
余りなかった。 それは家を大事にするということからすると
当たり前の話である。
薬種屋の旧家に代々伝わった薬は家伝薬とよばれた。 例えば、
江戸では「龍脳丸」「屠蘇白散」「延齢丹」などである。
薬種を商う商人は「奉公・分限・始末」を第一と考えた。
もちろん言うまでも無く商人の最終目的は財貨の獲得であり
その実現こそ理想であつた。
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