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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第318号 2008年8月4日
薬用茶の楽しみ方(コリアンダー茶)、江戸時代の薬
薬用茶の楽しみ方(コリアンダー茶)
「コリアンダー茶」
実はコリアンダーのハーブテイーである。
コリアンダーは地中海東部沿岸が原産のセリ科の一年草である。
茶色に完熟した種子は甘くスパイシーな香りがし、ハーブのなかでも一番といわれる。
インドカレーには欠かせない香辛料として知られている。
このコリアンダーの香りには血のめぐりをよくし、神経の疲れをとる成分が含まれ女性ホルモンのエストロゲンの分泌が促される。
月経不順や風邪の症状にも有効である。
種子の薬用成分は精油で、媚薬の働きもある。
種子に熱湯を注いだハーブテイーや種子入りのスープも胃腸の働きを活発にする。
江戸時代の薬
江戸時代、士農工商が厳然とした身分制度として確立されているからには商人の目標は利益の追求であり財貨の貯蓄であつた。
「奉公」「分限」「始末」は商人にとって重要な倫理観といわれていた。
「町人は第一素朴に居て、万の不自由を堪忍し、外の名聞くにかかわらずおのおのの職分を勤めて、家業に退屈せざるは町人の勇なり・・・・・」(町人嚢)
人生における野心も夢もすべて財貨の獲得に限定するのが身を守る最大の要訣であつた。
従って財界活動などというものは金と時間を浪費する何ものでもないから当時の町人からみると現代の商人は分限を忘れた者達ということになるかもしれない。
「町人は名を捨てて利得を取り、金銀を貯める。
これが道と申すもの。
死ぬまで金銀を神仏と尊ぶ。
これが町人の天の道・・・・」と説いている。
いかがでしょうか。
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