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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第317号 2008年7月31日
薬用茶の楽しみ方(月桂樹茶)、江戸時代の薬
薬用茶の楽しみ方(月桂樹茶)
「月桂樹茶」
地中海を原産とするクスノキ科の常緑高木、ゲッケイジュの葉や果実を用いる。
葉を月桂樹葉という。
ゲッケイジュは1905年頃にフランスら渡来した輸入植物で、日露戦争の戦勝記念樹として有名である。
ゲッケイジュは英名をローレルなどと呼ばれ勝利の象徴としてオリンピックの勝者に飾られることはよく知られている。
葉はヒステリーの人に効果があるといわれる。
葉には芳香と苦味があり、単独で或いはハーブとともに魚や肉の煮込み料理に使われる。
葉には精油が1〜3%含まれ、主成分としてシネオール、オイゲノール、ゲラニオールが含まれる。
芳香性健胃、駆風薬、去痰薬、利尿薬として知られている。
お茶として飲む場合は1日3〜5gを用いる。
江戸時代の薬
薬種屋を営む商人達は親から受け継いだ職業を家業と受け止め、「家方保身丸」をもっぱらとし仕事に勤しんだ。
それはもう自らの職業を運命と受け止め他の職業に転ずる意識は余りなかった。
個人の主張は余り無く「家」を守ることが自らを守ることにもなった。
この家の集まったものが社会となり世間を構成していたということがいえる。
当時の薬種屋は殆どが自家製剤の薬を持っていた。
つまり家伝の○○丸というものである。
代々伝わる処方は枕元に立った先祖が教えてくれたとか村人を救ったとか、藩の典医から聞いたとか藩の命令で作ったなどという類である。
「奇応丸」「安神散」「延命散」「蘇合円」などである。
これらは家伝薬として広く売り出された。
製造方法などは秘訣として代々に一子相伝された。
効能は一般的には何にでも効く薬が多かった。
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