中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第316号 2008年7月21日
薬湯の楽しみ方(木炭湯)、江戸時代の薬
薬湯の楽しみ方(木炭湯)
「木炭湯」
木炭には防湿、脱臭、水質浄化、防虫、空気浄化などさまざまな効果があり、生活全般にわたって効果が見直されている。
木炭を風呂に入れると先ず炭のアルカリイオンが作用して、ある種の温泉と同等の入浴気分が味わえ、それだけで疲労回復やストレス解消に効果がある。
肌に心地よい刺激を与え、美肌作りに最適であるばかりでなく身体を温めるので風邪や疲労回復にも効果的。
さらに炭を風呂に入れておくと湯垢を分解するだけでなく、匂いも吸着するため湯を取替えなくても四K〜五日使える。
一キロ分の木炭を布袋につめ、浴槽に入れておくだけでいい。
備長炭ならなおいい。
江戸時代の薬
「日本永代蔵」(井原西鶴)には商人が長者(金持ち)になる秘訣を説いている。
「朝起き、家職、夜詰め、始末、達者」の五つを挙げている。
これを称して「家方保身丸」といわれていた。
つまりこのように生活すれば金持ちになれるというわけである。
これは現代でも通じる処世術といえよう。
江戸時代にできた考えだったのか、商人という職能を人々は理解していたが薬種屋の専門性については余り詮索しわかろうとしなかった。
他の商売と同じにして薬種独自の職能は不在だったということができる。
それは現代も同じといえよう。
「侍らしく」「百姓らしく」「職人らしく」「商人らしく」といった具合である。
「薬種屋」らしくという考えは江戸時代にはなかった。
商取引により生活しているものはすべて商人にして一括りで理解していた。
(発行者)中屋彦十郎薬舗(株) 中屋彦十郎 石川県金沢市片町1丁目1−29
掲載された記事を無断で転載することは禁じます。
©2001 - 中屋彦十郎薬舗株式会社 All rights Reserved.
プライバシー保護方針 特定商取引法に基づく表記
本社・薬局/通信販売
〒920−0981 石川県金沢市片町1丁目1-29 TEL 076-231-1301/FAX 076-231-1306
工場
〒921−8117 石川県金沢市緑が丘21-9 TEL 076-245-3366
|