中屋彦十郎がお届けする、金沢、生薬漢方薬についてのメールマガジン
「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第313号 2008年6月29日
薬用茶の楽しみ方(オレガノのハーブテイ)、江戸時代の薬
薬用茶の楽しみ方(オレガノのハーブテイ)
「オレガノのハーブテイ」
シソ科の多年草でハナハッカとも呼ばれる。
ワイルド・マジョラムの別名もある。
原産地はヨーロッパ、西アジアで草丈三十〜六十センチになる。
生葉よりも乾燥させたほうが青臭さがなくなり利用ししやすいと評判である。
トマトとの相性がよく、イタリア料理に良く使われる。
特にぴざやぱすたには欠かせない。
入浴剤に利用してもよく、テイーは胃腸の調子を整え頭痛や風邪にも効果的といわれる。
一杯分の場合、オレガノをテイースプーンに一〜二杯を用意しポットにハーブを入れ、熱湯二百ミリを注いで蓋をし、二〜三分蒸らしてから茶漉しでこす。
好みで蜂蜜を加えても良いし、紅茶やワインを混ぜてもいい。
カモミール、ミント類をはじめさまざまな色、香り、味を楽しむことができる。
江戸時代の薬
官許の売薬というのは明治になってからで、江戸時代に薬の製造販売に町奉行の許可がいったかどうかは研究をしなければならない。
御免売薬というのがあったらしい。
お上の許可を得て御免売薬として売り出したのは権威性とか信頼性を得るためのものだったのではないか。
これらは店舗に限定して販売していた。
このほかに呼立売薬といって行商人が、街道や縁日、神社、仏閣などの境内で販売していたものもあった。
呼立売薬も昭和二十年代まで行われていた。
現在では御免売薬は薬局、薬店に受け継がれ、呼立売薬は配置販売として流れを受け継いでいる。
縁日や神社、仏閣で販売されていた行為は薬事法で禁止された。
これらの売薬は生薬を主剤にした滋養強壮、健胃、整腸剤で基本的には漢方の原典を基にした処方に生薬を配合したものということができる。
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