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「金沢の漢方薬、生薬専門店」バックナンバー
中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第309号 2008年6月2日
薬湯の楽しみ方(ふすま湯)、江戸時代に思いをはせる
薬湯の楽しみ方(ふすま湯)
「ふすま湯」
米を精米するときにでる残りかすをヌカと呼ぶのに対し小麦粉をとるときに出るカスはフスマといっている。
このフスマにはビタミンB群、E、Fe、カリウム、蛋白、脂肪が含まれていて、皮膚細胞の活性化や皮膚表面の保護に効果がある。
とともに毛穴などのたまった小さな汚れを分解し皮膚をきれいにし、乾燥を防ぎしっとりしたうるおいのある肌を作る。
ふすま湯を作るにはフスマ三百グラムを用意し、これを布袋につめ、これを風呂に入れてよくもみながら入浴する。
体温より二〜三度高いぬるめのお湯が効果的である。
江戸時代に思いをはせる
現代は企業社会などと呼ばれている。 企業、団体、官公庁などが集まって社会を構成しているからだろう。
江戸時代は家業社会であった。そこで重視されたのは○○屋の誰それということになる。
当然自分達の取引を安定させ家業を継続していくためには同業者の集まり、いわば「株仲間」が必要だった。
しかしこれはギルドへ発展していく可能性があり、支配者を脅かす可能性も秘めていた。
そこで幕府は士農工商の身分制度を安定させ、彼らを利用するために冥加金を納めたものに一種の特権を与え、藩組織の末端部に組み込んでいった。
江戸では特権として営業・取引の独占、仲間以外の排除などについて、半ば公的な権力を与えていった。
加賀藩では町年寄、家柄町人、銀座役などという藩の末端組織の役職を与え、家柄町人には苗字帯刀まで許した。
いわば武士と対等の立場を付与することによって商人達を囲い込むと同時に冥加金を徴収するという政策を採用していた。
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