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中屋彦十郎薬舗による「尾山のくすり大将」第308号 　　2008年5月27日

薬酒の楽しみ方(蛤かい酒（ごうかいしゅ））、薬用茶の作り方（弘法茶（こうぼうちゃ））

薬酒の楽しみ方(蛤かい酒（ごうかいしゅ））

「蛤かい酒（ごうかいしゅ）」

中国南部やタイ、ベトナムに生息するオオヤモリの薬用酒である。

オオヤモリは体長二十センチ位、夜行性で昆虫を捕食している。

オスを蛤メスを蚧といっている。

オオヤモリの内臓を取り除き、四肢を開いてから焙って乾燥し、二匹を対にして竹に固定したものである。

尾が完全についたものが良品である。

これをホワイトリカーに漬けておくこと三ケ月、盃に一杯ずつ飲めば精力が一段と強くなる。

薬用茶の作り方（弘法茶（こうぼうちゃ））

「弘法茶（こうぼうちゃ）」 川原に生える決明子（エビスグサ）をカワラケツメイと言っている。

枝分かれせずネムノキに似た葉をつける。

夏に黄色の小花をつけ、果実は３センチくらいのさやで、種子は扁平ひし形。

利尿、緩下、整腸などを目的に健康茶として知られている。

花期の全草を刈り取り、水洗いし刻んで陰干しする。

十五から二十グラムをお茶代わりとして使用する。

（発行者）中屋彦十郎薬舗(株)　中屋彦十郎 　 石川県金沢市片町１丁目１−２９

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